リフォームコラム

階段リフォームとは?工事別費用相場と押さえたいポイントを紹介

古い家では階段が急すぎる、滑りやすいなど安全性について悩まれることが多いもの。大掛かりな工事をしなければ改善できないイメージがあるかもしれませんが、場合によっては手軽にリフォームできることもあります。今回は階段リフォームの種類や費用、注意点など詳しく見ていきましょう。リフォーム事例もたっぷりご紹介するので、階段リフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください。

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階段リフォームって?

階段リフォームとは、階段や階段周りのリフォームのことを指します。そんな階段リフォームで多いのが、「階段の上り下りが大変なので勾配を緩やかにしたい」や「手すりを付けて安全にする」といった機能性を考えたリフォームです。他にも、床板が劣化してきたのできれいしたり、おうちの間取り変更に伴って架け替えたりするものもあります。

階段リフォームを行うメリット

高齢者の住宅内の事故のうち、約2割が階段で発生しています。(※)階段を踏み外して転落したり、バランスを崩して転倒したりすると、骨折や打撲、ときには寝たきりにつながることも。そのような事故のリスクを低減し、高齢になっても2階以上の居住空間を活用しやすくなるのが、階段リフォームの大きなメリットです。

もちろん高齢者だけでなく、お子さまや妊婦さん、ペットなどにとっても暮らしやすい家に。おしゃれなスケルトン階段を取り入れたり、インテリアに合わせた床材や手すりに変えたりと、デザイン性を高められるメリットもあります。

※参考/内閣府|平成30年版高齢社会白書

階段リフォームの前に知っておきたいポイント

階段リフォームを考えるにあたって、階段ならではの事前に知っておきたいポイントがあります。ここでは、そんなポイントを紹介していきます。

階段の規定サイズ

建築基準法では、安全に上り下りができるように階段の各パーツのサイズが決められています。リフォームする場合は、建築基準法を守ったうえで使いやすい階段にしていきましょう。

一般住宅の階段寸法基準

部分階段寸法基準
横幅75cm以上
蹴上げ(1段の高さ)23cm以下
踏み面(足を置く部分の奥行き)15cm以上

参考/建築基準法施行令|第三節 階段

また1mを超える階段の場合は、手すりの設置も義務付けられています。少なくとも片方に手すりが必要ですが、安全面を考えると両側にあるのが理想的です。手すりの設置義務は2000年に追加された規定。それ以前の建物では設置されていないケースもあるので、リフォームを機に手すりを設置されると安心です。

階段リフォームの種類と費用相場

階段リフォームにはさまざまな種類があり、目的に合わせて最適なリフォームをすることが大切です。ここからは、階段リフォームの種類とその費用目安を紹介します。

カーペットの貼り替えリフォーム

階段にカーペットが貼られている場合、シミや汚れが気になることも。一部がめくれているとつまづく原因にもなるので、新しいカーペットに貼り替えましょう。防ダニ仕様のカーペットを選ぶと、お手入れもしやすくなります。

費用相場:約4〜8万円

手すり設置リフォーム

2000年の法改正前に建てられた住宅では、階段に手すりがないことも。適切な高さに手すりを設置して、落下を防ぎましょう。手すりは片側だけに取り付けられていることが多いですが、両サイドにあると上りも下りも利き手側の手すりを使えるので安心感が高まります。手すりの高さには規定がないため、家族の使いやすい位置に取り付けましょう。

費用相場:約8〜20万円

床材の変更リフォーム

床材の傷や割れが気になるときは、新しい床材を上貼りすると、手軽に見た目をきれいにできます。滑りにくい床材を選んだり、滑り止め用のシートを各ステップに貼り付けたりするのもよいでしょう。

費用相場:約15〜30万円

階段下の収納リフォーム

デッドスペースになりがちな階段下には収納スペースを造作すると、季節家電や掃除道具などをたっぷりとしまえます。扉を付ければすっきりしますし、棚のみを取り付けてオープン収納にすることも。収納内部にコンセントを取り付ければ、コードレス掃除機の充電やWi-Fiルーターの収納などに重宝します。

費用相場:約5〜30万円

段数を増やすリフォーム

階段が急な場合、段数を1〜2段増やすことで勾配が緩やかになります。既存のステップに板を張って段数を増やすカバー工法なら、架け替えに比べて手軽で費用も抑えられるでしょう。

費用相場:約20〜50万円

階段の架け替えリフォーム

階段の位置はそのままでも、新しい階段に架け替えると勾配やデザインなどを一新できます。古い階段を一度撤去するため、リフォーム費用は高め。新しい階段の価格によっても、費用は大きく変わります。

費用相場:約60〜100万円

階段位置の変更リフォーム

階段の位置や向きを変更すると、生活動線がスムーズになることも。新しく階段を設けるため、階段の大きさや種類も自由に決められます。移設にともなって、内装の貼り替えや2階床の修繕なども行うので工事期間は長めです。

費用相場:約150〜300万円

階段の種類

階段の形状にも、さまざまな種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、設置スペースに合わせて選びましょう。

直階段

直階段は上下階をまっすぐつなぐ、もっともシンプルなデザイン。コンパクトに収まるので、最短ルートで上下階をつなぎたい、狭い場所に設置したい場合におすすめです。

デメリットは一度足を踏み外すと、下まで一気に落ちてしまう可能性があること。住宅では4mごとに踊り場を設けるルールですが、場合によっては4m未満でも踊り場を設置するのもよいでしょう。

かね折れ階段

かね折れ階段は、途中で90度に曲がっているデザイン。曲がっている部分が踊り場になるので、転落の衝撃を和らげてくれます。踊り場を広くとれば、中2階として活用することも可能です。階段下は収納やトイレ、ワークスペースにもなります。

途中で曲がっている分、広いスペースを必要とするため、狭いお家には不向きなことも。建築費用も高くなる傾向にあります。

折り返し階段

折り返し階段は、途中でU字に曲がっているデザイン。折り返し部分はフラットな踊り場かステップになっており、一気に下まで転落する危険が少ない階段です。

注意点は広いスペースを必要とすること。また途中で折り返すので、大型の家具の搬入がしづらくなることもあります。

らせん階段

らせん階段は、1本の柱を軸にくるくるとらせんのようにステップを配置したデザイン。オブジェのような存在感のあるおしゃれな見た目が魅力です。コンパクトならせん階段は空間に圧迫感を与えないので、狭小住宅やサブ階段に選ばれることもあります。

デザイン性の高い階段ですが、中心に近いほど踏むスペースが小さくなるので踏み外す危険や、ソファやテーブルの運び入れが難しいなどの懸念点があります。

カーブ階段

カーブ階段は、階段の一部や全体が緩やかな円弧を描いたデザイン。輸入住宅やヨーロッパ風住宅に施工されていることが多く、吹き抜けのエントランスやリビングに設置すると、ラグジュアリーな雰囲気に仕上がります。

らせん階段よりも緩やかなカーブになるので、上り下りもしやすく、大きな荷物を持っての移動もラクです。面積が大きく、装飾にこだわることもあってほかの階段に比べて費用はかかります。

安全な階段にするためのポイントと注意点

ここから、安全な階段にするためのポイントと注意点を紹介していきます。

ポイント1:勾配を緩くする

先ほど触れたとおり、建築基準法では「横幅75cm以上、蹴上げ23cm以下、踏み面15cm以上」というルール。しかし実際には建築基準法ギリギリの寸法でつくると、非常に勾配がきつく上り下りしづらい階段になります。

上り下りしやすい階段の勾配について参考になるのが、住宅品確法に基づく「高齢者等配慮対策等級」です。実際には1段あたり蹴上げ20〜21cmくらいで等級3レベルの勾配の階段が多く、もっとゆとりがあれば等級5のレベルを目指すとよいでしょう。

等級勾配
等級5(推奨レベル)勾配6/7以下
等級3(基本レベル)勾配22/21以下

ポイント2:踊り場を確保する

踊り場とは、階段の途中にフラットになっている場所のこと。休息や方向転換するスペースとして活用するのはもちろん、転落時の勢いを和らげる場所でもあります。より安全性を高めるには、踊り場兼階段ではなく、ゆとりのある踊り場を設けるのがポイントです。

ポイント3:滑りにくくする

とくに高齢者やお子様のいる家庭では、階段には滑りにくい床材を使うのがおすすめ。一般的なフローリングはツルツル滑るイメージがありますが、特殊な加工で滑りにくくしたものもあります。

  • 表面に滑りにくい塗装を施したフローリング
  • 階段の先端に溝が彫られているフローリング
  • ノンスリップのゴムやカーペットなどを貼り付ける

ポイント4:足元の明るさを確保する

窓がない階段スペースは暗くなりがち。つまずいたり踏み外したりする危険があるので、フットライトを設置するなどして、足元の明るさをしっかり確保しましょう。センサー付きのライトにすると、付け忘れ消し忘れ防止にもなります。深夜、トイレに起きたときも、スイッチを探さなくてすむので便利です。

階段リフォームの費用を抑えるポイント

階段リフォームは、手すりの取付から架け替えまで小さな規模から大規模なものまであります。中には、補助や控除を受けられる工事もあります。賢く費用を抑えるためにも、利用できる制度をご紹介します。

バリアフリーリフォーム減税

階段の勾配を緩和する工事はバリアフリー改修工事にあたるので、一定の条件を満たせば所得税額の控除を受けられます。

対象者・50歳以上の方
・要介護または要支援の認定を受けている方
・障害者である方
・65歳以上または上記の方と同居している親族など

対象者は、住宅ローンの有無に関わらず、最大1000万円までが控除されます。

参考/国税庁|No.1220 バリアフリー改修工事をした場合(住宅特定改修特別税額控除)

固定資産税減税

バリアフリー改修工事をすると、所得税だけでなく固定資産税にも減額措置があります。リフォーム後3カ月以内に必要書類を市町村に提出すると、翌年の固定資産税から1/3が減税されます。

対象者・65歳以上の方
・要介護または要支援の認定を受けている方
・障害者である方
・上記のいずれかの方と同居している方
適用要件・築10年以上経過している
・工事後の床面積が50㎡以上280㎡以下
・店舗等併用住宅の場合は、床面積の1/2以上が居住用であること
・バリアフリーのリフォーム工事費用が50万円以上
・令和6年3月31日までに工事を完了すること

自治体によって申請条件が異なる場合もあるため、利用時はお住まいの地域のホームページをご確認ください。

参考/バリアフリー改修に係る固定資産税の減額措置

介護保険による助成制度

介護保険による助成金は、要支援・要介護の認定を受けている方が受けられる助成金。自宅で介護をしていることが条件なので、福祉施設に入所中、病院に入院中などの場合は適応されません。

対象工事は、手すりの設置や勾配改善などバリアフリーに関するリフォーム。階段以外にも、段差解消や水回り工事など幅広いバリアフリー工事に使うことができます。

支給額限度基準額は20万円。そこから自己負担分の1〜3割を引いた金額が補助されるので、最大18万円です。担当ケアマネージャーと相談しながら工事箇所を決めて資料作成を進めましょう。

自治体の制度

上記でご紹介した制度以外にも、自治体独自が設置するバリアフリーリフォーム対象の補助金や助成金の制度があります。要件を満たせば申請ができるので、自身や同居している親族が対象かどうか確認してみましょう。

自治体によって対象年齢、リフォーム内容、補助金の上限額などが異なります。また予算に達した場合は早めに締め切られるケースもあるので、事前に情報収集しておきましょう。

階段リフォームの事例5選

ここからは、スペースアップが施工した事例を紹介します。

事例1:お子様も安心な階段にリフォーム

2世帯住宅ということで、お子様から高齢の方まで安心して住めるようにリフォームした事例です。お子様がひとりで階段にのぼってしまわないように、リビングと階段の間には扉を設置。床から天井まであるハイドアなので、見た目もすっきりです。扉には黒板塗料を施し、広々とお絵かきができるようにしました。2階の階段の壁には、本やおもちゃを飾れるニッチの本棚を設置しています。

事例2:階段の向き変更リフォーム

玄関入ってすぐ2階に上がれるように、階段の向きを変えたリフォーム事例です。2階への動線がコンパクトになっただけではなく、玄関から奥へと視界が抜けることで、広々とした印象の玄関ホールになりました。上り始めの数段は側面の壁をつくらない「ひな段」のような形状で、蹴込板もないためより開放的です。太い丸型の手すりも新設して、安全性も高めています。

事例3:スタイリッシュなガラス張り×スケルトン階段

壁に囲まれていた階段から、ガラスで仕切る階段へとリフォームした事例です。リビング側からも光が入るようになり、明るい階段スペースに。スタイリッシュなガラス張り×スケルトン階段は、リビングのアクセントとしてもぱっと目を惹きます。リビングから階段を上り下りする様子が見えるので、朝起きたときや帰宅時など自然と家族が顔を合わせられるのも大きなメリットです。

事例4:玄関からリビングへ階段の位置変更リフォーム

玄関の階段をリビングの一角に移設した事例です。リビング内に階段を設けたことで、これまでよりも家族とコミュニケーションが取れるようになりました。階段下の壁にはテレビを掛けたり収納スペースをつくったりして有効活用。段差部分に本や花瓶を置いてディスプレイを楽しむこともできます。間取りを大きく変えるタイミングなら階段の移設がスムーズにできるので、思い切ってリフォームしてみてもいいですね。

事例5:階段を壁際に移動させるリフォーム

階段をおうちの中心からリビングの端に移動させた事例です。壁側に移動させたことで、ゆったりとしたリビングダイニングになりました。オープンな階段にして圧迫感を緩和。階段下には棚を設けて収納スペースとして活用しています。階段上にある窓からたっぷりの光が入るので、日中は照明がなくても足元が見えやすいです。

まとめ

足元が暗く、急勾配な階段をリフォームすることで、これまで以上に安心して上り下りのしやすい階段に仕上がります。歳をとり足腰が弱くなると、現状の階段では負担がかかることも少なくありません。ライフスタイルが変わるタイミングで、階段リフォームを考えてみましょう。

スペースアップでは今回ご紹介した事例以外にも、多くの階段リフォームを手掛けています。より安全でおしゃれな階段にしたいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

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