リフォームコラム

和室リフォームの費用相場|予算別の施工例・費用を抑えるポイントも

和室リフォームを検討する上で、気になるのは費用の相場。畳や襖・障子の交換をはじめ、洋室へのリフォームなど、工事の幅が広いことから、費用相場が大きく変動します。
今回は、和室リフォームの種類別の費用相場や、価格帯別の和室リフォームの施工例、和室リフォームの費用をなるべく安く抑えるポイントについて紹介しています。和室リフォームを検討していて費用相場を知りたい方や、和室リフォームの施工事例を知りたい方はぜひ参考にしてください。

和室リフォームにかかる費用の相場はどれくらい?

和室リフォームの費用相場は、トータルで20~50万円ほどが目安です。小さな工事で20万円以内に抑えられることもあれば、工事規模が大きければ50~100万円ほどかかることもあります。

コストが安いのは、畳や襖の交換などの部分的なリフォーム。逆に費用がかかりやすいのは、和室から洋室への全面リノベーション、上質な和モダン空間へのリフレッシュリフォームなどです。

このように、和室リフォームの種類によっても大きく費用の相場は変動するため、希望のリフォームの費用相場がどれぐらいかしっかりチェックしていきましょう。

【内容別】和室リフォームにかかる費用相場

では、和室リフォームに必要となる費用相場を、リフォームの内容別にご紹介します。

畳の交換・張り替え

畳の交換は、主に3種類の方法に分けられます。

リフォーム内容費用相場
畳の新調(購入後約15年程度)約11万円~25万円
表替え(購入後約6年程度)約3~12万円
裏返し(購入後約4年程度)約2~3万円

畳の新調は、その名の通り畳を新しくすることを指し、全交換とも呼ばれています。費用を抑える畳の交換として挙げられるのは、畳の表部分だけを張り替える畳の表替えです。
また、畳の裏返しという畳の表裏を反対にする方法もあり、一番安価に畳をきれいにできます。
最適な方法は、購入後からの経過時間や畳の傷み具合によって異なるため、一度業者に見てもらうことをおすすめします。

畳からフローリングへの変更

和室を象徴とする畳ですが、メンテナンスの手間を考えるとフローリングに変更したい場合もあるでしょう。畳からフローリングに変更する場合、部屋の大きさにもよりますが約9~35万円が費用相場となっています。

リフォーム内容費用相場
畳からフローリングに変更約9~35万円

採用するフローリングの種類によっても価格は変動します。費用を抑えて洋室風にリフォームしたい場合は、クッションフロアを採用するのもひとつの方法です。

壁・天井の張り替え

和室では、和風の壁紙や砂壁などが採用されているケースが多いもの。砂壁などはお手入れが大変なことから、洋室で採用されている壁紙にリフォームしたい場合があると思います。

リフォーム内容費用相場
壁・天井の張り替え約4~20万円

壁や天井の張り替えの場合、壁の張り替えは約4万円から、天井の張り替えは約15万円からが費用相場となっています。リフォームする壁や天井の大きさや、採用する素材によっても価格は変動するため、リフォームの際は見積もりを依頼しましょう。

掘りごたつの設置

既存の和室をアップデートするリフォームの方法として、掘りごたつの設置というリフォームが挙げられます。1畳ほど畳をはがし、その下の床板や根太を切り取って、底面や側面の造作、ヒーターやテーブル部分の設置などをおこないます。

リフォーム内容費用相場
掘りごたつの設置約20万円~

掘りごたつを設置するときは、畳の交換、障子や襖・壁紙のリフォームを同時におこなうのもおすすめです。

襖・障子の交換・張り替え

襖や障子はDIYで張り替える方もいますが、枚数が多いとなかなか大変な作業になります。業者に依頼すると道具もいらず、仕上がりもきれいです。

リフォーム内容費用相場
襖の張り替え約1.5~9千円
障子の張り替え約6千円~8千円

襖紙や障子紙は、量産品から高級品まで値段にかなりの幅があります。襖や障子の枚数によっても価格は変動するので、見積もりを依頼してみましょう。

襖から洋室建具への変更

リビングの一角に和室があって、間仕切りの襖が洋風のリビングに合わないとお困りの方は多いのではないでしょうか。襖から洋室建具へ変更すると、モダンなリビングにも馴染みます。和室を洋室化するときにも、ぜひ実践したいリフォームです。

リフォーム内容費用相場
襖から洋室建具への変更約3~22万円

襖のレールをそのまま活用して、扉のみを洋風に交換できる商品もあります。枠を交換しないので、費用が抑えられます。枠も交換する場合は、費用が高くなります。

押し入れからクローゼットへの変更

押入れは上下二段に分かれているため、そのまま簡易的なハンガーラックを設置しただけだと、丈の長いコートやワンピースを掛けたときに裾が下についてしまうことも。また、布団を収納することを目的に設計されているため、一般的なクローゼットよりも奥行きが深くつくられています。そのため、ハンガーポールを取り付ける位置によっては洋服が取り出しにくくなったりデッドスペースができてしまったりする可能性があります。押入れを一度解体して、クローゼットとしてつくり直すと洋服などを収納しやすくなります。

リフォーム内容費用相場
押し入れからクローゼットへの変更約8~25万円

既存の枠を利用して襖を交換したり、ハンガーポールを設置するだけなら、リフォーム費用は抑えられます。床や壁の補強、壁紙の変更、サイズ変更などを行い、使い勝手の良いクローゼットにするためには費用がかかります。

和室から洋室への全面リフォーム

和室から洋室にする場合は、畳からフローリングへの交換が必要です。また必要に応じて壁紙を張り替える、襖・障子を洋室建具に変える、押入れをクローゼットにするなどを行うとよいでしょう。

リフォーム内容費用相場
和室から洋室へ全面リフォーム約25~100万円

大規模な工事になることから、予算は約50万円以上かかるケースが多いようです。部屋の広さや使用する部材のグレードによっても費用は変わるので、理想としているリフォーム後の内容を伝え、見積もりを出してもらうと安心です。

【価格帯別】和室リフォームの施工例

ご家庭によっては、リフォームにかけられる予算が決まっている場合もあるでしょう。そんなときは予算に応じて、リフォーム内容を選んでいくのもおすすめです。
ここでは価格帯別にリフォームの施工例をご紹介します。ご予算内でどのようなリフォームができるのかイメージを膨らませてみてください。

~20万円でできる和室リフォーム

20万円まででできる和室リフォームは、襖や障子の張り替えや畳の交換など、簡単な工事です。和室の雰囲気を大きく変えるというよりは、古くなった和室をきれいにするイメージになるでしょう。

畳を新調する

畳を新調する和室リフォームは、10万円以内でできることがほとんど。最近はイグサではなく樹脂や和紙でできた畳もあり、お掃除がしやすくダニやカビも発生しにくくなります。また畳のカラーをグレーやベージュなどモダンなものに変えたり、正方形の琉球畳に変えたりすると、少し和室の雰囲気も変わります。

畳・襖・障子をすべて新調する

10〜20万円ほどあれば、畳だけでなく襖や障子もすべて新調できるかもしれません。和室が全体的にぐんときれいになるので、和室の古さやダニやカビが気になっている方、来客を呼びたい方などにおすすめです。

20万~50万円でできる和室リフォーム

20〜50万円の予算があれば、畳や建具を新しくするだけでなく、和室のイメージを変えるようなリフォームも視野に入れることができます。

和室をおしゃれに変える

20万円以上の予算があれば、畳や建具とともに壁紙なども張り替えて、おしゃれな和室をつくることもできるでしょう。壁にアクセントクロスやエコカラットを貼ってモダンな和室をつくったり、間接照明で空間演出をしたりと、好みに合わせてデザインしましょう。

畳をフローリングに変更する

6〜8畳程度の畳をフローリングに変更し、天井を張り替えるだけなら、50万円以内で実施できるでしょう。フローリングの価格によっても異なりますが、建具など全体的にリフォームすると50万円を超えてしまうかもしれません。クッションフロアを使用するなど床材の費用を抑えれば、壁や建具まで総合的にリフォームできることもあります。

50万~100万円でできる和室リフォーム

予算が50万円を超えると、掘りごたつを設置したり、和室を全体的に洋室化したりと、こだわりのリフォームが視野に入ってくるでしょう。

和室を洋室に変更する

和室を洋室化すると、50~100万円ほどかかるケースが多いでしょう。畳からフローリングに変更するだけでなく、押し入れをクローゼットに変更したり、壁紙を張り替えたりと、さまざまな工事が必要になります。

和室と洋室をつなげて広い洋室にする

和室と洋室の間の間仕切り壁を撤去して、広い一つの洋室としてリフォームすると75〜100万円ほど。リビングや寝室などとして広く使えるようになり、介護などにも対応しやすくなります。壁の撤去に加え、畳からフローリングへの変更、押入れの撤去やクローゼットの新設、壁紙の張り替えなどが必要です。

100万円~でできる和室リフォーム

100万円を超える和室リフォームでは、間取りの変更や増築をおこなうといった大がかりな工事が必要となるパターンが多いです。

和室をLDKとつなげて全体をきれいにする

和室とLDKの間仕切りを撤去して広いLDKをつくる場合、LDK全体の床や壁紙の張り替えも行われることがほとんど。システムキッチンの交換や移動をするのか、収納の造作はするのかなどでリフォーム費用は大きく変わってきますが、100万円は超えることが多いでしょう。

和室を増築する

駐車場や庭など余っている土地に和室を増築すると200万円以上かかります。既存の建物に接する形や離れとして1階を増築すると費用は抑えられますが、2階部分に増築する場合は費用がかさみます。またシンプルな和室をつくるのか、素材やデザインにこだわった和室をつくるのかで、大きく費用が変わってくるでしょう。

和室リフォームの費用をなるべく安く抑えるためのポイント

和室リフォームにはさまざまな内容がありますが、できるだけ予算を抑えてリフォームしたいですよね。ここでは、和室リフォームの費用をなるべく安く抑えるコツについてご紹介します。ぜひ参考にしていただき、和室リフォームの費用を抑えるのにお役立てください。

畳の交換ではなく裏返し・表替えを検討する

畳を新調するのではなく、裏返しや表替えで既存の畳や畳床を活用すると、費用が抑えられます。前回の畳交換から6年ほどしか経っていなければ、裏返しや表返しができないか検討してみるのも良いでしょう。

建材・素材のグレードをよく検討する

リフォームにこだわると畳や建具のグレードがついつい良いものになってしまいがち。しかし建材や素材をグレードダウンさせれば、確実に費用を抑えられます。しかし素材を妥協しすぎると、リフォームの内容に満足できないことも。壁紙はシンプルな量産品を選んで、畳にはこだわるなど、予算のかけ方にメリハリをつけると良いでしょう。

火災保険が適用されないか確認する

火災保険を活用することで、和室リフォームの費用が抑えられるケースもあります。台風や大雨の被害で天井や壁に雨漏りのシミができて修繕する場合など、火災保険が適応される場合があります。すべてのリフォームに使えるわけではありませんが、心あたりがあれば保険会社に確認してみましょう。

複数のリフォーム業者に見積もり依頼を行う

複数のリフォーム業者に見積もりを依頼することも大切です。見積書を比べることで相場感がわかり、さまざまな提案を受けることもできます。
リフォーム業者を比較検討する際はトータルの費用だけでなく、見積書の内容や担当者との相性なども確認しましょう。あまり多くの会社に見積もりを依頼すると大変なので、2~3社ぐらいに絞って検討するのがおすすめです。
また、地元の工務店に依頼するのも費用を抑えるポイント。全国展開している大手ほど、広告宣伝費に費用がかかっておらず、値段が安い傾向にあります。

まとめ

和室リフォームの内容はさまざまであり、リフォーム内容によって相場は大きく変動します。リフォーム業者に相談しながら、リフォーム内容や予算を決めていきましょう。

スペースアップでは、和室リフォームのご相談を承っています。経験豊富なスタッフが、ご予算や理想のライフスタイルに合わせた和室リフォームをご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。