リフォームコラム

洗面化粧台とは?洗面台との違いやメリット・デメリットを解説!

洗面所をリフォームするとき、意外と知られていないのが「洗面台・洗面化粧台・洗髪洗面化粧台」の違いです。それぞれ機能が変わってくるので、適切なものを選びましょう。今回は洗面化粧台の特徴や種類、メリット・デメリット、交換費用や注意点などを詳しく解説します。

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洗面化粧台とは?

一口に洗面台といっても、さまざまなタイプがあります。混同しやすいのが「洗面台・洗面化粧台・洗髪洗面化粧台」の3つです。名前だけ聞くと似ていますが、この3つはついているパーツや機能が違ってきます。

今回は洗面化粧台の特徴をメインに解説した後、洗面台・洗髪洗面化粧台との違いも見ていきましょう。

洗面化粧台の特徴

洗面化粧台はその名の通り、化粧などもできる洗面台のことです。

洗面化粧台についているパーツ

  • 水栓金具:水やお湯が出てくる蛇口部分
  • 洗面ボウル:出てきた水を受け止める受け皿
  • カウンター:化粧品を置ける木や人工大理石などの天板
  • ミラー:身支度や化粧の際に便利な鏡
  • キャビネット:化粧品や日用品をしまっておける収納

ミラー裏やカウンター下は収納になっていて、シンプルな洗面台だけだと保管場所に困る、化粧品や日用品もたっぷりとしまうことができます。またコンセントが使いやすい位置についていて、ドライヤーや髭剃りなどに便利な商品もあります。

洗面台や洗髪洗面化粧台との違い

洗面台

洗面台とは「水栓金具・洗面ボウル」があるタイプ。直接壁面に水栓とボウルを取り付けます。さっと手を洗ったり、歯磨きをしたりするだけであれば、十分な設備です。

洗面台は低コストなため、単身者向けの賃貸アパートやホテル等でよく設置されています。戸建て住宅や分譲マンションでは、脱衣所にはメインの洗面化粧台を設けて、それとは別に玄関や2階にサブの洗面台を設けるのも人気です。

洗髪洗面化粧台

洗髪洗面化粧台は、洗面化粧台にハンドシャワーがプラスされたタイプ。髪が洗えるので、シャンプードレッサーとも呼ばれています。手洗いから歯磨き、化粧、洗髪までできるので最もグレードの高いタイプといえるでしょう。

シャワーはホースが伸び縮みするものが多く、自由自在に動かせてとても便利。洗面ボウルも大きめで、髪の毛を洗っても水が飛び散りにくいよう工夫されています。朝シャワーをあびたい方はもちろん、ワンちゃんのシャンプーや衣類の予洗い、靴洗いなどに洗面台を使いたいという方にもおすすめです。

洗面化粧台の種類

引用:Panasonic

洗面化粧台には大きく分けて「ユニットタイプ・システムタイプ」の2種類があります。違いを知って、洗面化粧台選びにお役立てください。

ユニットタイプ

ユニットタイプは洗面器一体タイプとも呼ばれていて、洗面ボウルや収納、鏡、照明などのパーツがすべて一体化している洗面化粧台です。

最も大きなメリットが、システムタイプよりも価格が安いこと。またカウンターや洗面ボウルが一体になっているので、汚れのたまりやすい隙間が最小限で、掃除もしやすいです。

デメリットは、基本的に決まったパターンのなかから選ぶことになるので、オリジナリティは出しづらいこと。最近はデザインも豊富ではありますが、妥協をしなければならない場合もあるでしょう。奥行きや幅も決まっているので、間取りが特殊なお住まいにはフィットせず、隙間が空いてしまうこともあります。

システムタイプ

システムタイプは壁沿いにカウンターを設置してから、お好きな水栓やボウル、鏡などのパーツを好きに組み合わせるタイプの洗面化粧台です。

システムタイプの大きなメリットは、デザインの幅が広いこと。お好きなパーツを組み合わせて、オリジナリティある洗面化粧台が叶えられます。カウンターのサイズも洗面所の間口や奥行きに合わせて選べるので、どんな間取りでもフィットしやすいでしょう。

デメリットはグレードが同等のユニットタイプと比べると、価格が高くなること。やはりオリジナルで組むため、セットで販売されているものより割高になります。また、完成形を見ることができないので、リフォーム会社の担当者と仕上がりについてよく相談しましょう。

洗面化粧台のメリットは?

手洗いや歯磨きだけでなく、化粧や身支度にも便利な洗面化粧台。シンプルな洗面台とは違って、次のようなメリットがあります。

収納力が高い

洗面化粧台では鏡裏の棚や天板下のキャビネットなど、収納スペースが効率よく設計されています。洗面所には生活感のでやすい小物が多いので、すっきりと隠して収納できるのが魅力です。

例えば鏡裏には歯ブラシや化粧水などの小物を収納して、使いたいときにはサッと取り出せるように。お子さんが使うドライヤーやクシは、手の届きやすいキャビネット部分に。引き出しタイプなら、立ったまま出し入れできて楽です。

お手入れしやすい

洗面化粧台はさまざまなパーツがお手入れしやすいように工夫されているのもメリット。カビが生えにくく、簡単にキレイな状態がキープできます。

例えばカウンターと洗面ボウルが一体化されている商品は、つなぎ目が少なく、汚れがたまりにくい構造。排水口まわりも汚れが入り込まないようなフランジレスタイプの商品があります。

お手入れしやすさを意識するなら、洗面ボウルや収納内部の素材にもこだわるのがおすすめ。汚れが落ちやすいホーローなどの素材を選ぶと、化粧品をこぼしたり泥だらけの手を洗ったりしたときも、サッと拭き取るだけでキレイになります。

洗面化粧台のデメリットは?

一方で洗面化粧台にはサイズ選びや予算上のデメリットもあります。

サイズが決まっている

各メーカーから販売されている洗面化粧台は、基本的には大きさが決まったパターンでつくられています。洗面所の広さやドアの開き方によっては、フィットしないこともあるかもしれません。

一般的な洗面化粧台のサイズ

  • 間口:60cm、75cm、90cm
  • 奥行き:40〜60cm
  • 高さ:75cm、80cm、85cm

洗面化粧台のサイズ選びを間違えると、隣の洗濯機や棚との間にデッドスペースができたり、洗面化粧台が邪魔になってドアの開閉が難しくなったりすることも。メーカーによっては上記以外のサイズも用意されているので、一般的な間取りでない方は調べてみましょう。

洗面台に比べて高価

カウンターや収納のないシンプルな洗面台であれば、5万円前後と安価で交換できることもあります。しかしスタンダードな洗面化粧台にリフォームするなら、10〜25万円ほどの費用が必要です。高級感のあるデザインや多機能の水栓がついた高グレードの洗面化粧台を選ぶと、商品代だけで70〜80万円することもあります。

またシステムタイプでお好みのパーツを組み合わせて洗面化粧台をつくろうとすると、さらに高額になりがち。メーカーや素材によっても費用は変わってくるので、予算に合わせた商品を選びましょう。

洗面化粧台の交換費用

洗面化粧台を交換するリフォーム費用は10〜25万円ほどが目安。洗面所の壁紙や床といった内装まで一新する場合は、予算20万円以上をみておくとよいでしょう。

洗面化粧台のリフォームは複雑な工事になることはあまりないので、基本的にはどのようなグレードの洗面化粧台を選ぶかによって費用が変わります。ハイグレードの洗面台やバリアフリー仕様にする場合は、リフォーム費用が50万円を超えることもあるでしょう。

本体価格の目安

  • リーズナブルな洗面化粧台:約5〜8万円
  • スタンダードな洗面化粧台:約8〜20万円
  • ハイグレードな洗面化粧台:約20〜100万円

洗面化粧台のリフォームを安価におさえるポイントは、メーカーにこだわらないこと。低価格でデザインや機能に優れたメーカーもたくさんあるため、リフォーム会社におすすめのメーカーや商品を聞いてみましょう。

洗面化粧台を設置する場合の注意点

お住まいに洗面化粧台を設置するときは、次のようなポイントに気を付けると失敗が少なくなります。

設置場所の間口に気を付ける

まずは洗面化粧台を設置しようと思っている場所の「間口(横幅)」を測ってみましょう。今お使いの洗面化粧台と同じ間口のサイズだと失敗がありません。左右に余裕があるなら、もう少し間口の大きいタイプに変えると、デッドスペースが減って使い勝手がアップすることもあります。

注意点としては、周囲の柱や梁に干渉しないか確認すること。また近くに内開きのドアがある場合は、ドアを開けたときに洗面化粧台にあたってしまわないか確認することも大切です。

身長に合わせた高さを選ぶ

洗面化粧台が高すぎると、顔を洗うときに必要以上に手を上げなければならなかったり、水が飛び散りやすくなったり。逆に低すぎると腰をかがめて使うことで、体に負担がかかってしまいます。

一般的な洗面化粧台の高さと身長

  • 身長150cm→高さ75cm
  • 身長160cm→高さ80cm
  • 身長170cm→高さ85cm

使いやすい洗面化粧台の高さは「身長÷2」といわれています。家族に身長差があるときは、身長の高い方に合わせるのが一般的です。お子さんは成長とともに身長が伸びるので、小さいうちは踏み台などで使いやすいよう工夫されるのがおすすめです。

まとめ

洗面化粧台を新しいものに交換すると、大容量の収納で洗面所がすっきりおしゃれに。サッと拭くだけでキレイになるので、家事の手間も減らせます。

洗面化粧台は各メーカーから多彩な既製品がでており、価格もリーズナブルに抑えられています。収納タイプや水栓のデザインなど、お好きなものを選びましょう。

洗面化粧台を選ぶときには、間口・奥行き・高さなどのサイズ選びも大切です。間取りにフィットする商品を選ぶことで、洗面所の動線や使い勝手もよくなり、デッドスペースを減らすこともできます。ぜひリフォーム会社に相談して、最適な商品を提案してもらいましょう。

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記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

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