リフォームコラム
たこ足配線の安全な使い方

たこ足配線の安全な使い方

たこ足配線が危険と言うのは、定格電力を超過した使い方をしているためです。
単にたこ足配線に指しているコンセントの数が多い・少ないと言う問題ではありません。
コンセントの指している数が少なくても定格電力を超過しているとダメで、逆にそれが多くても定格電力が超過していなければ問題ないと言う事です。

例えば、テレビ+パソコン+スマホ充電の3つのコンセント指しても合計で265Wしかありません。このケースでは問題ありません。
一方でオーブントースター+電子レンジでは定格電力は2200Wもあるので、たこ足配線の容量を大幅に超過しており、このケースではダメと言う事です。

大切なのが、コンセントの数ではなく、定格電力を超過しないようにたこ足配線側にコンセントを指す事です。全ての電気製品を24時間使用するわけではないので、使用する時だけではないので使用する時だけコンセント指して、使用しない時はコンセントを抜く。使用する時も定格電力を超過しないように注意する事です。

たこ足配線のメリット、デメリット

メリット

・元のコンセントの数少なくても、複数の電化製品を同時使用する事が可能
・購入額が安い。1000円前後。販売している店も多い
・いろいろタイプがある。雷防止装置、たこ足配線側で電気を通す、通さない選択(パイロットランプ)、ホコリが差込口に入らないようにするためのフタ(シャッター)、差込口の数が多い、少ない等

デメリット

・定格電力(使用出来る電気の容量)が決まっている。これを超過した使用は出来ない。
例えば、アイロン+電子レンジ同時使用等、定格電力を超過すると、発火・火災の原因になるから危険です。

たこ足配線側に指してあるコンセント(電化製品)の定格電力がどれくらいか把握しておく必要があります。
不要なコンセントは抜くようにしましょう。
ホコリ等が蓄積されやすいため、定期的な掃除が必要です。

記事の監修者

設計士

西村佳晃

一級建築士 / 一般耐震技術認定者 / 宅地建物取引士

建物の構造に関する判断を行い、 地震に強く、安心して住める『強い家』を設計。プランナーの提案する図面を建築基準法に基づいた設計基準に照らし合わせ、 必要な補強を行い、採光などバランスの一番良い設計図面として仕上げます。

建物の構造に関する判断を行い、 地震に強く、安心して住める『強い家』を設計。プランナーの提案する図面を建築基準法に基づいた設計基準に照らし合わせ、 必要な補強を行い、採光などバランスの一番良い設計図面として仕上げます。