リフォームコラム

リフォームの費用相場は?一軒家から部分的なリフォームまで安く済ませる方法やコツを紹介

「今住んでいる住宅が古くなってきたのでリフォームしたい」「中古住宅を購入してリフォームして住みたい」というとき、気になるのがリフォームの費用です。一軒家のリフォームは工事の規模や内容によって、費用が大きく変わってきます。そこで今回はリフォーム工事でかかる費用の内訳や相場をお伝えしたうえで、トイレ・キッチン・浴室・リビングなど部位別の費用をご紹介します。リフォームのおおよその費用感を知って、予算立てや見積りの精査にお役立てください。

  1. リフォーム費用の内訳
  2. 一軒家のリフォーム費用と相場は?
  3. 【部位別】リフォーム費用と相場
  4. 全体リフォームか部分的なリフォームの見極めと注意点は?
  5. リフォーム費用を安くする方法は?
  6. 信頼できるリフォーム会社の選び方のポイント
  7. リフォームに関するよくある質問
  8. まとめ

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リフォーム費用の内訳

リフォーム工事にかかる費用は、主に「材料費・施工費・諸経費」の3つからなります。

  • 材料費:壁材や床材、キッチン本体やシステムバスなどの購入費用
  • 施工費:工事をする職人さんの人件費
  • 諸経費:現場管理費や書類作成費、交通費など

しかしこれだけではなく、工事以外の部分にもお金がかかることがあります。特に大規模なリフォームでは、工事以外の費用が高額になることもあるので、詳しく見ていきましょう。

リフォームの工事でかかる費用と相場

設計費
間取り変更を伴う大がかりなリフォームでは、工事費とは別に設計費がかかることもあります。設計費の有無や金額はリフォーム会社によって違うので、確認しましょう。

トランクルーム費用
家具や家電の多いお部屋をリフォームされる場合、工事中は荷物を移動させなければなりません。もし他の部屋やご実家などの置き場所がない場合、トランクルームや貸倉庫などを借りることもあります。

仮住まい費用
大規模なリフォームで住みながらの工事が難しい場合、一時的にホテルやウィークリーマンションなどに滞在しなければなりません。その間の宿泊費や家賃についても考えておきましょう。

引っ越し費用、運搬費用
トランクルームや仮住まいを利用される場合、引っ越し費用や運搬費用も必要です。荷物が少なければご自身でも運べるかもしれませんが、大きな家具やたくさんの荷物がある場合は引っ越し業者などに依頼するのが現実的でしょう。

駐車場代
駐車スペースのある戸建住宅やマンションでは気にする必要はありませんが、都市部の住宅など職人さんの車やトラックを停めるスペースがないことも。近くに駐車場を借りて、その駐車場代を依頼主が負担するケースもあります。

確認申請手数料
確認申請とは「建物が法律や条例などに適合しているか?」を自治体から指定を受けた検査機関にチェックしてもらうことです。一般的な木造住宅の小規模なリフォームでは不要ですが、一定以上の増築を伴う大規模なリフォームでは確認申請が必要です。確認申請が必要な場合は、自治体に数万円程度の手数料を支払います。

印紙税
リフォーム工事では業者と「工事請負契約」を結びます。この契約書には収入印紙を貼りつけて、印紙税を納めなければなりません。印紙税の金額は、契約書に記載されている金額によって変わります。

一軒家のリフォーム費用と相場は?

では一軒家のリフォーム工事には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。工事にかかる費用について詳しく見ていきましょう。

リフォーム費用の内訳は内容によって異なる

一軒家のリフォームと一口に言っても「今の暮らしに合わせて間取り変更も行いたい」といった大規模なリフォームから、「キッチンの調子が悪いので修繕したい」といった部分的なリフォームまでさまざま。リフォームの規模によって、工事費は大きく変わってきます。

一軒家を全体的にリフォームしたい場合、費用相場は1,000万円ほど。家の面積や変更する間取り、選ぶ設備や内装のグレードによっても費用は上下します。

室内の部分的なリフォームの最低金額は?

一軒家に長年住んでいると、キッチンや浴室などの設備に不具合がでてきたり、壁や床が色褪せてボロボロになってきたりしますよね。自然に経年劣化した設備を現状回復する場合、最低金額は200万くらいが目安です。

お部屋をガラッと変えるのは難しいですが、安い費用でも古びた部分をキレイにすることはできます。もし「家族構成の変化にあわせて間取りを変えたい」「今のトレンドにあわせた設備やデザインを取り入れたい」など今よりもグレードアップさせたい場合は、予算アップを考えるとよいでしょう。

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【部位別】リフォーム費用と相場

リフォームにはさまざまな種類があり、プランニング次第で金額も変わってきます。次にトイレ・キッチン・風呂・浴室・洗面所など部位別にリフォーム費用の目安を見ていきましょう。

トイレリフォームの費用相場

トイレ本体をシンプルなものに交換するだけなら、工事費用の目安は20~30万円程度。最新式のタンクレストイレや手洗い付きを選んだり、床や壁も新しくしたりする場合、30~70万円ほどが相場です。

トイレリフォームの費用は、トイレの種類や内装材のグレードによって大きく変わってきます。「和式→洋式トイレへ変更する」「トイレスペースを広くする」「大きな収納や広いカウンターをつくる」など大がかりなリフォームも、値段は高くなりがちです。

キッチンリフォームの費用相場

キッチンリフォーム費用は、50~200万円が相場です。コンロやレンジフードの交換など、部分的な工事であれば50万円を切ることもあるでしょう。

キッチンリフォーム費用の大部分を占めるのが、新しいシステムキッチン本体の価格です。余計なオプションを外したり、各パーツの素材を見直したりするだけで、リフォーム予算を抑えることができます。

また「壁付けキッチン→対面式キッチン」などレイアウトを変更する場合は費用が高めに。キッチンの位置を変えて水道やガスなど配管工事が大がかりになると、そのぶん費用はアップするでしょう。

風呂・浴室リフォームの費用相場

風呂・浴室リフォームの費用は、100~150万円が相場です。最もコストが安いのは「システムバス→システムバス」へと入れ替える工事。既存のお風呂が在来工法の場合、解体工事を行ってからシステムバスへと入れ替えるため少しリフォーム費用が高くなります。在来工法へのリフォームは、パーツひとつひとつを選んでいくため、比較的リフォーム費用は高めになるでしょう。

浴室リフォームの費用も、システムバスの価格が大半を占めます。最新機能やオプションを見直すことで、予算を調整できるでしょう。

洗面所リフォームの費用相場

洗面所リフォームの費用相場は、およそ20~50万円。古くなった洗面台を使いやすくキレイな洗面台に交換したり、床や壁を新しくしたりします。洗面台は間口が決まっているユニットタイプよりも、自由にパーツを組み合わせるシステムタイプのほうが費用は高め。室内物干しをつけたり、収納をつけたりすると、より便利な洗面所になります。

一般的な広さの洗面所の内装リフォームの費用は、床のクッションフロアの張り替え約2~5万円、壁紙の張り替え約2~5万円が目安。床をフローリングにしたり、グレードの高い壁紙を選んだりすると価格はアップします。

内壁塗装・リフォームの費用相場

室内の壁を一般的なビニールクロスに張り替える費用は1,000~3,000円/㎡ほど。たとえば6帖のお部屋の壁や天井を張り替える場合、4~12万円くらいが相場です。

内壁を塗料で仕上げる場合、スタンダードな塗料で1,000円/㎡ほどが目安。壁1面を塗るくらいであれば、1.5万円~が相場です。塗装はコストは安めに個性を出せますが、使う塗料によっても値段は変動します。

その他に珪藻土や漆喰などを塗って仕上げる方法も。塗り壁の相場は、施工費を含めて6,000~1万円/㎡程度です。

外壁塗装・リフォームの費用相場

一般的な30坪程度の戸建て住宅の場合、外壁塗装の費用は60~100万円前後が相場。家の大きさ(塗装面積)や塗料の種類によって、値段が変わってきます。

スタンダードな塗料の場合、価格は1.2万円/坪~が目安。グレードの高い塗料を選ぶと、2万円/坪~と価格もアップします。高価な塗料は長持ちするため、次回の塗装工事のスパンが延ばせます。長期的に見ると、耐久性の高い塗料を選んでおいたほうが、メンテナンスコストが安く済むことも多いです。

屋根塗装・屋根リフォームの費用相場

外壁塗装をするときには、屋根塗装もいっしょに行うのが一般的です。屋根塗装の費用は、30~40万円くらいが目安。一般的なサイズの戸建て住宅であれば、外壁と屋根の塗装を合わせて90~140万円くらいに収まることが多いでしょう。

屋根が劣化している場合、塗装では対応できずに葺き替えが必要になることも。その場合の費用は屋根の大きさや形によって変わりますが、60~250万円ほどかかることが多いです。既存の屋根の上から新しい屋根をかぶせるカバー工法を選ぶと、古い屋根の撤去費用がかからないためその分費用は抑えられます。

エクステリア・外構リフォームの費用相場

家の外まわりの工事は、内容によって大きく費用が変わります。門扉やカーポート、手すりを設置するような部分的な工事であれば、50万円未満で実施されることも。玄関やアプローチなどの植栽も併せて依頼すると、外まわりの印象がぐんとアップします。

家のまわりをフェンスや塀でぐるりと囲むなど、少し工事の規模が大きくなると50~100万円ほどかかることもあります。ウッドデッキやテラスを新たにつくる、スロープを設置する、照明を交換するなど、リフォーム内容によって費用は変わってくるので、どのくらいの予算をかけられるのか施工会社とよく相談しましょう。

リビングリフォームの費用相場

リビング全体をリフォームする場合、300~500万円くらいが相場です。リビングの内装や照明を一新するだけでなく、間仕切りを撤去して広いリビングにしたり、収納をたっぷりつくったりすることもあります。

リビングの壁紙を張り替えるだけなら、一般的なビニールクロスの場合で1,000~3,000円/㎡程度。リビングの広さが15帖の場合、10~30万円ほどが目安です。

フローリングを張り替えるなら、複合フローリングで7,000~2万円/㎡、無垢フローリングで1~3万円/㎡ほど。床材選びによって費用に差はつきますが、広さ15帖のリビングで約20~70万円が相場となります。

バリアフリーのリフォーム費用相場

バリアフリー化のため手すりを設置する場合、1mあたり5,000~7,000円ほどが相場。たとえば廊下に5mのオーソドックスな手すりを設置するなら、2.5~3.5万円という計算になります。段差解消は1箇所につき2~3万円、ドアを引き戸に変更するなら5~20万円が目安です。

車いすを使えるようなトイレにリフォームする場合、出入りしやすいよう広さを確保したり、段差をなくしたりする工事が必要です。便器の交換などを含めて30~60万円ほどが目安となります。

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全体リフォームか部分的なリフォームの見極めと注意点は?

築30年未満の比較的新しい住宅は、部分的なリフォームが適しているケースが多いです。現行の耐震基準で建てられている安心感もあるので、傷みが気になる部分をキレイにするだけでも、かなり満足度は高いでしょう。

築30年を超えると、住まいの見えない部分も古くなってきます。建物の土台や給排水管、気密断熱性も含めて、全体的にリフォームされると家の寿命を延ばすことができるでしょう。また新築から30年もたつと家族構成やライフスタイルも変わっていることが多いので、今の暮らしに合わせて間取り変更されると快適性がぐんとアップしますよ。

中古で購入した一軒家も、間取り変更まで含めた大がかりなリフォームをされる方が多いです。ご家族の生活に合わせた間取りが叶い、新築よりも低コストでキレイな家に住むことができます。中古住宅リフォームの注意点は、物件の状態によってリフォーム費用が大きく変わることです。購入前にリフォーム会社に物件の状態を確認してもらい、プランと見積もりを出してもらいましょう。

リフォーム費用を安くする方法は?

ここまでリフォーム費用の相場を見てきましたが、希望の工事が予算オーバーで「もう少し安くならないかな」と思われている方もいらっしゃるかと思います。

リフォーム費用を安くするには、まず余計なオプションを省いたり、内装材や設備のグレードを下げたりするというのが1つの方法です。また間取り変更など大がかりなリフォームの場合、既存の構造を最大限活かしたプランニングでコストは抑えられるでしょう。

そして長い目で見ると、リフォームはなるべく一度にまとめるのもポイントです。「キッチンの不具合がでたときに、トイレや浴室など他の水回りもリフォームする」など、今後数年で工事が要りそうな箇所があれば、同じタイミングでリフォームを実施されることをおすすめします。

またバリアフリーリフォームや省エネリフォームなどは、補助金・助成金制度が使えることも。国や自治体の制度など賢く活用してお得にリフォームしましょう。

信頼できるリフォーム会社の選び方のポイント

予算内で満足度の高いリフォームを叶えるには、リフォーム業者選びがとても重要になります。

  • お住まいから近い業者を選ぶ
    まずはお住まいの地域のリフォーム会社をピックアップ。お住まいから事務所が近いと、何かあったときにすぐに駆けつけてもらえます。
  • 施工実績が豊富な業者を選ぶ
    リフォーム業者が過去にどんな施工しているのかチェック。ホームページに施工事例を載せている業者も多いので、あなた好みのリフォームがされているかチェックしてみましょう。あなたが予定しているのと同じリフォームの経験が豊富な業者なら、技術面でも安心です。
  • 見積り書は価格だけで比べない
    数社の見積りを比べるときには、価格だけで見ないということが重要です。同じ希望や予算を伝えても、業者によって提案内容は変わってきます。見積りの価格だけでなく、工事内容までしっかり聞いたうえで選びましょう。

リフォームに関するよくある質問

最後に一軒家のリフォームに関して、よくある質問にお答えします。

Q1.リフォームにはどのくらい費用がかかりますか?

A1.内装や設備など部分的なリフォームなら200万円~、間取り変更を含む全体的なリフォームなら1,000万円~が相場です。住宅の規模や工事内容によっても金額は変わります。

Q2.工事費の他にかかる費用はありますか?

A2.工事費の他に、設計費や仮住まい費用、駐車場代などがかかることもあります。また工事の規模によっては、確認申請手数料や印紙税も必要です。

Q3.リフォームの予算オーバーはどうしたらいいですか?

A3.工事内容や仕様を見直したり、一部のリフォームを次回にまわしたりすると予算を下げられます。またローンを見直して、予算を増やすのも1つの手です。

まとめ

一軒家のリフォームは、工事内容や仕様によって費用が大きく変わってきます。どのくらい費用がかかるのかもっと具体的に知りたい方は、ぜひスペースアップに現場調査や概算お見積りをご依頼ください。現在のお住まいの状態やお悩みを伺ったうえで、あなたに最適なリフォーム内容やご予算を提案させていただきます。

どんなリフォームができるのかイメージを膨らませたいという方は、施工事例をご覧ください。キッチンやトイレ、リビングなどの場所別に、スペースアップが行った過去の工事を詳しく見ていただけます。

記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。