リフォームコラム

マンションでのキッチンリフォームを失敗しないポイントは?費用相場や注意点まとめ

毎日使うキッチンは、古くなった箇所や使いづらさが特に気になりやすい場所。快適に料理ができるように、新しいキッチンへリフォームしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかしマンションのキッチンをリフォームする場合は、戸建てよりもなにかと制限があるため注意が必要です。今回はマンションでのキッチンリフォームを失敗しないためのポイントや費用相場について解説します。

  1. マンションでのキッチンリフォームでできることは?
  2. マンションでできるキッチンリフォームの種類を紹介
  3. マンションのキッチンリフォームにかかる費用相場は?
  4. マンションでキッチンリフォームをするときの失敗しないポイント
  5. キッチンリフォーム費用を安くするためのポイント
  6. マンションのキッチンをよりおしゃれな空間にするコツ
  7. マンションのおしゃれなキッチンリフォーム事例5選
  8. まとめ

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マンションでのキッチンリフォームでできることは?

マンションのキッチンは、コンロやシンクなどの設備を部分的に交換するリフォームから、キッチン本体を丸ごと交換するリフォームまでできる場合もあります。

壁付けタイプから対面キッチンへの変更など、キッチンの位置を移動してレイアウトを変えるリフォームも可能な場合も。レイアウト変更にともなって、床や壁・タイルなどの内装も一新できます。

使用頻度やお手入れによっても多少変わりますが、キッチン設備はおおむね10年を過ぎた頃から故障しやすくなるといわれています。必要に応じて、リフォームする範囲を検討しましょう。

マンションでできるキッチンリフォームの種類を紹介

マンションでできるキッチンリフォームには、次のような種類があります。

キッチン本体の交換・設備の部分的な交換や設置

マンションのキッチンリフォームで最も多いのが、キッチン本体の交換。古くなったキッチンを最新のシステムキッチンへ交換します。
最新の機能で効率よく料理ができたり、好きなデザインのキッチンで毎日楽しく料理ができたりと、さまざまなメリットも。

また、コンロ・シンク・ビルトイン食器乾燥機・ビルトインオーブンなどのキッチン設備を部分的に交換・設置するリフォームもできます。

レイアウト変更

壁に向かって設置していたキッチンを対面型に変える、左右どちらかが壁に面していた対面キッチンを独立したアイランドキッチンへ変える、個室のキッチンをLDKと一体化させるなど、レイアウトを変更するリフォームも可能。

料理中もコミュニケーションを取りやすくなったり、家族みんなで作業するスペースができたりと、毎日の暮らしがより楽しくなるでしょう。

床・壁・タイルなどの内装の変更

料理中に水や油がはねるキッチン周りの床・壁・タイルなどは、とくに汚れやすい場所。キッチン本体の交換と同時に内装も一新することで、キッチン全体の統一感が生まれてより満足度の高いリフォームになるでしょう。

マンションのキッチンリフォームにかかる費用相場は?

キッチンのリフォームを検討する中で「どのくらいの費用でどんなリフォームができるの?」と疑問に思っている人も多いはず。ここでは、キッチンリフォームにかかる費用相場を紹介します。

ガスコンロやIHを交換する

ガスコンロからガスコンロへ交換する場合の費用相場は、10〜20万円ほど。IHからIHへの交換も、同程度の費用でリフォームできます。
コンロのグレードによって金額が変わるので、予算に合わせて製品を選びましょう。

ガスコンロからIHへ交換したい場合は、別途電気工事が必要になるケースも多く、費用相場は20〜30万円ほどです。

システムキッチンを交換する

システムキッチンは種類が豊富で、メーカーや製品のグレードによって費用相場は大きく変わります。機能がシンプルでコンパクトなI型キッチンなら、50万円以下で交換できる場合もありますが、一般的なI型システムキッチンの相場は50〜100万円ほど。

またキッチンは【I型→L型→U型】の順で本体価格が高くなる傾向にあり、ハイグレードでサイズの大きいものだと、本体価格だけで200〜300万円する商品もあります。

床や壁を張り替える

キッチンによく採用されるのは、クッションフロア・フロアタイル・フローリングなどの床材です。
低コストかつお手入れがしやすいのがクッションフロア。6畳ほどのキッチンを張り替える際の費用相場は4.5万円〜です。フロアタイルは6万円〜、フローリングは17万円〜が相場となっています。

キッチンの壁と天井のクロスを張り替える費用相場は、おおよそ4.5万円〜。床と同じく、機能性やデザイン性の高い壁紙やクロスを選ぶと、費用はさらに高くなります。

キッチンのレイアウトを変更する

キッチン本体を交換するだけでなく、場所を移動したりキッチンの形を変えたりすると、工事が大がかりになり費用も高くなります。

レイアウトを変更するキッチンリフォームの費用相場は、壁付けから対面への変更でおおよそ60〜200万円。アイランドキッチンやオーダーメイドのキッチンを採用すると、費用相場100〜300万円と高くなります。

マンションでキッチンリフォームをするときの失敗しないポイント

マンションの管理規約

マンションには管理規約があり、リフォームについても独自のルールが設けられている場合があります。たとえば「水まわりの設備の移動禁止」「配管の交換禁止」など。
また専有部分のキッチンリフォームであっても、事前に管理組合へ工事の申請をしなければなりません。

まずは管理規約をしっかり確認し、ルールを守ってキッチンリフォームを行いましょう。規約の内容がわかりにくい場合は、リフォーム会社に相談するのもおすすめです。

給排水管

レイアウトを変更するキッチンリフォームは、配管の位置が大きく関係します。
キッチンの位置が変わると給水管や排水管の位置も変わりますが、もともとの配管の位置によっては移動できるか・できないか、どのくらい移動できるかが決まるからです。

共用配管は間取り図の「PS(パイプスペース)」と書かれた位置にあり、基本的にはPSとキッチンを遠く離すことはできません。しかし、床下に配管の勾配をとるスペースがあったり、床に段差をつけたりすれば、PSとキッチンを離せる場合も。

給排水管の位置を確認しながら、キッチンの移動場所を検討しましょう。

レンジフードのダクト

キッチンの位置を変えるリフォームで、もう一つ注意しなければならないのがレンジフードのダクト。移動したい場所の天井裏にスペースがあれば問題ないのですが、もしスペースがなければ、既存の天井の下に換気用のダクトを新設しなければなりません。

そうなるとダクトを隠すために下地を組んで仕上げるか、ダクトを見せる躯体(くたい)現しで仕上げるかの選択となりますが、どちらにしてもダクト部分の天井高は低くなってしまいます。

せっかくキッチンを移動しても圧迫感が出てしまうケースもあるので、リフォーム会社と相談しながらレイアウト変更をするか決めましょう。

電気容量

マンションのキッチンをガスコンロからIHへリフォームする際には、電気容量を確認することも重要です。一般的なファミリータイプのマンションの電気容量は30〜50Aといわれていますが、IHを使うならプラス20Aは確保したいところ。

とはいえ、マンション全体の電気供給量は決まっていて、それぞれの部屋で使える電気容量も決まっています。マンションによっては増やせない場合もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

キッチンリフォーム費用を安くするためのポイント

システムキッチンのグレードやオプションを見直す

キッチンのリフォーム費用を安くするためには、システムキッチンのグレードやオプションを見直すのが効果的。キッチンのリフォーム費用には、キッチン本体価格・工事費・廃材処分費などが含まれますが、このうち大部分を占めるのがキッチン本体の費用だからです。

ハイグレードなキッチンを選んだり、ワークトップやシンクの変更オプションを追加したりすると、リフォーム費用はどんどん高くなります。予算をオーバーしてしまった場合は、キッチンのグレードやオプションを見直してみるとよいでしょう。

既存のレイアウトをなるべく活かす

キッチンの位置や形を変えるリフォームは、配管やダクト・床や壁など、キッチン本体の交換以外にもさまざまな工事が必要です。そうなると工事をする範囲が広くなり、リフォームにかかる費用もどんどん高くなってしまいます。

一方、既存のレイアウトを生かせば、工事範囲は最小限。費用も安く抑えられます。
どうしてもレイアウトを変更したい場合は、配管やダクト工事が大がかりにならないよう、移動距離が短いプランを検討しましょう。

キッチンリフォームに強い会社を選ぶ

リフォーム会社には、それぞれ得意・不得意な分野があります。少しでも費用を抑えたいのなら、キッチンリフォームに強い会社を選ぶことが重要です。

キッチンリフォームを強みとしている会社は、理想のイメージをくみ取る力が高いうえ、費用を安く抑えられるプランを提案してくれます。また、普段キッチンリフォームをしていない会社と比べれば、設備などを安く仕入れられるケースも多いです。

はじめから一社にしぼらず、複数のリフォーム会社の事例や見積もりを比較してみましょう。きっと費用の納得感も、仕上がりの満足感も高まるはずです。

マンションのキッチンをよりおしゃれな空間にするコツ

せっかくキッチンをリフォームするなら、設備を新しくするだけでなくよりおしゃれな空間に仕上げたいですよね。ここでは、おしゃれな空間にするコツを紹介しますので参考にしてください。

リビング・ダイニングとの統一感を出す

キッチンをリフォームする際はキッチンだけに目が行きがちですが、リビング・ダイニングとの統一感を意識するのがおしゃれに仕上げる重要なポイント。とくに対面キッチンはリビングダイニングとひと続きになるので、LDK全体でコーディネートするのがおすすめです。

キッチン本体の色や質感、張り替える壁紙やクロスの色柄、床材の種類など、リビングダイニングと調和する素材を採用しましょう。

収納計画をしっかりと考える

キッチンをおしゃれにするには、収納計画をしっかりと考えることも大事。一言で収納といっても、見せる収納・隠す収納のどちらを採用するかによって仕上がりの雰囲気はガラッと変わるので、自分にあった収納を選びましょう。

また、忘れがちなのがゴミ箱の場所。生活感を減らしてキッチンをすっきり見せるには、ゴミ箱を収納する場所も検討しておくのがおすすめです。

マンションのおしゃれなキッチンリフォーム事例5選

【事例1】四季折々の景色が楽しめる開放的なオープンキッチン

壁付けキッチンからレイアウト変更し、作業スペースがたっぷり取れるフルフラットキッチンに。料理の下ごしらえも同時に進められる、ストレスフリーなキッチンです。

背面にはカウンタータイプのカップボードと、タモ材を使った造作棚を採用。家電類はカウンターや引き出せる棚に収納し、お気に入りの食器や雑貨は造作棚に並べることで、収納にもメリハリが生まれます。

レイアウト変更によって、配管を通すためにできたキッチン横の幅11cmほどのスペースには、調味料やツールを置けるサイドカウンターを設置。スペースを無駄なく活用できるキッチンが完成しました。

【事例2】料理も家族との時間も楽しめる大人クールなキッチン

I型キッチンから、作業スペースが広く家族で料理を楽しめるL型キッチンへリフォームした事例です。スムーズな動線とすっきり片付く工夫で、作業がはかどるキッチンになりました。

ブラックオークと白でまとめたクールなキッチンは、リビング・ダイニングとも相性抜群。電動の昇降式食器乾燥機があるので、洗い物をそのまま入れて片付ければ、大人クールな雰囲気も損なわれません。

理想のデザインと快適性が両立したキッチンリフォームが実現しました。

【事例3】スムーズな回遊動線が確保されたカフェ風オープンキッチン

ブラックを基調とし、サブウェイタイル調のアクセントクロスをあしらったクールなカフェ風アイランドキッチン。レイアウトを変更したことでキッチンとリビングダイニングがつながり、お子さまの様子を見守りながら料理ができるようになりました。

キッチンカウンターは調味料やレシピ本を浮かせて置ける仕様になっていて、調理家電をスムーズに使うためのコンセントも採用。背面には調理家電やゴミ箱を収納できるカウンター、右側にはパントリーを配置しています。

パントリー・キッチン・ダイニングを回遊できるため、忙しい時間帯でも食事の準備がはかどるキッチンです。

【事例4】マンションならではの制約をメリットに変えたキッチン

壁付けキッチンから、対面型のペニンシュラキッチンへリフォームした事例です。マンションならではの制約のため、キッチンの向きを変えるには床上げする必要がありました。段差はできたものの、キッチンが一段高くなったことで、お子さまの様子をより見守りやすくなったそうです。

キッチンリフォームと合わせて間取りを変更し、リビングの面積が以前より広く開放的に。キッチンでの作業時間もリビングでのくつろぎ時間も、どちらも快適に過ごせます。

キッチンとダイニングの間の梁を利用して、ダイニングの天井を下がり天井へと変更し、間接照明を設置。天井からのやわらかい光が、LDK全体を穏やかに包み込みます。

【事例5】開放感と収納力、どちらも叶えたホテルライクなキッチン

壁に囲まれて閉鎖的だった独立型キッチンから、リビングダイニングとつながるオープンなアイランドキッチンへリフォームしました。ブラックと木目で統一されたホテルライクなキッチンは、大人の落ち着きを感じさせます。

背面にはカウンター収納やパントリーなどを設置して、収納不足を解消。水回りへとつながる動線も一直線になり、家事をよりスムーズにこなせるようになりました。

キッチンの形と向きを変えることで、空間を有効活用するとともに家事動線も改善。日々の暮らしをより快適に、より楽しく過ごせるリフォームが実現しました。

まとめ

毎日の暮らしを一新できるマンションでのキッチンリフォーム。マンションは構造上の問題や管理規約などの制限はあるものの、注意すべき点をしっかり押さえれば理想に近い形でリフォームをできるでしょう。

さらにリフォームの満足度を高めるためには、キッチンリフォームに強い会社に依頼することも重要なポイントです。スペースアップはライフスタイルや好みにあったキッチンリフォームをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください!

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記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。