リフォームコラム

畳をフローリングに変えるには?具体的な方法や費用について解説!

「和室が余っているので洋室として使いたい」「畳がインテリアに合わないし、掃除が大変」など、畳をフローリングにしたい方も多いかと思います。しかしリフォームで本格的なフローリングに変えるのか、もっと安いDIYなどの方法はないかと悩みますよね。今回は畳をフローリングに変える費用や工期、DIYでの注意点などをご紹介します。

畳をフローリングに変える方法は2つ

畳をフローリングに変えるには、主に「張り替え」「敷き替え」の2つの方法があります。

  • 張り替え:畳をはがしてフローリングを張る
  • 敷き替え:畳はそのまま残して上からフローリングを敷く

張り替えのほうが費用はかかりますが、美しい仕上がりになります。敷き替えは畳を撤去する手間がかからないため、DIYなどでもチャレンジしやすい方法です。しかし畳の上からフローリングをのせるので、隙間から汚れが入ってしまったり、畳とフローリングの間に湿気がたまったりする可能性はあります。

なるべく張り替えで対応し、賃貸の場合などは敷き替えも検討されるとよいでしょう。

張り替えの方法

まずは畳をはがしてフローリングに張り替える方法について説明していきたいと思います。手順としては次のように行います。

張り替えの手順

  1. 部屋を計測し、必要なサイズ・厚さの床材をそろえる
  2. 畳をはがして処分する
  3. 断熱材を敷き詰め、下地を調整する(必要に応じて)
  4. フローリング材を固定する

畳をはがしたときに傷んでいる下地を交換したり、他の部屋と段差ができないように高さをそろえたりと、複雑な作業が必要です。DIYするには難易度が高めなので、なるべくリフォーム業者に依頼されることをおすすめします。

張り替えの費用相場

畳をフローリングに張り替える費用は、およそ10〜30万円ほど。お部屋の広さや、使用するフローリングの種類によって費用が変わります。主に使われるのは複合フローリングもしくは無垢フローリングなので、それぞれリフォーム業者に依頼するときの費用の目安をご紹介します。

複合フローリング

広さ費用目安
4.5畳約10〜15万円
6畳約15〜20万円
8畳約18〜25万円

比較的安くリフォームできるのが、集成材の上から化粧シートや薄い天然木を貼りつけた複合フローリングです。膨張や伸縮も少なく、水や温度変化にも強いので、水回りから床暖房のあるリビングまでさまざまな用途に使えます。

無垢フローリング

広さ費用目安
4.5畳約13〜20万円
6畳約15〜24万円
8畳約20〜30万円

本物の木の温もり感や柔らかさを重視するなら、天然木100%の無垢フローリングへの張り替えがおすすめです。木ならではの手触りや香り、経年とともに味わい深く変化していくのを楽しめます。温度変化や水に弱いので、床暖房や水回りで使うときには注意が必要です。

張り替えの工期

畳をはがしてフローリングに張り替えるリフォームは、重ねて張るのに比べると工期が長めに。6畳くらいの和室の張り替えをリフォーム業者に依頼する場合、1〜2日程度が目安です。DIYの場合は作業に手間取るため、もう少し長めに作業時間をとっておいたほうがよいでしょう。

また室内の家具類はすべて移動させなければならないため、その時間も見込んでおく必要があります。家具の移動はご自身でやると費用は抑えられますが、大きな家具は大変なのでリフォーム業者に任せられるか確認されると安心です。

張り替えのメリット

湿気やカビの心配が少ない

畳をはがしてフローリングに変えるメリットは、カビやダニ、湿気などの心配が少ない点です。ウッドカーペットやクッションフロアを上から敷いたときのように、部屋が湿気でジメジメした感じがすることも少ないでしょう。

下地の補修や断熱工事もできる

もし畳を剥がしたときに、下地の傷みがあれば補修もできます。ついでに断熱材を入れれば、寒さも和らげることができるでしょう。他の部屋と床の高さを合わせることもできます。

見た目が美しい

フローリング化と合わせて壁や天井もリフォームすることで、和室の雰囲気を残さず本格的な洋室に変えられるでしょう。使う床材もいわゆる「フローリング風」ではなく、本物の木でできたフローリングを敷くことができます。安っぽい雰囲気がでないので、全体的なインテリアの印象もよくなりますよ。

張り替えのデメリット

費用がかかる

本格的なリフォームが必要なぶん、費用や手間がかかってしまうのはデメリットです。DIYではなかなか難しいので、リフォーム業者に依頼する必要があります。

賃貸住宅では難しい

原状回復が必要な賃貸住宅では、床をはがして張り替える許可がなかなかでません。次にご紹介する敷き替えが中心になるかと思います。

敷き替えの方法

手軽にチャレンジできるのは、畳をそのまま残して上からフローリング風の床材を重ねる方法です。

敷き替えの手順

  1. 部屋を計測し、サイズの合う床材を購入する
  2. 畳を掃除して、必要に応じて防虫シートなどを敷く
  3. 新しい床材を重ねて敷く
  4. ノコギリやカッター等でサイズを微調整する

畳をはがす作業がないので、ご自身でDIYをすれば材料費のみで行えます。

敷き替えの費用相場

DIYの場合は、本物のフローリング材ではなく、クッションフロアやウッドカーペットなどを使うケースが多いでしょう。材料は通販で取り寄せるほか、ホームセンターや一部の家具店でも売られています。以下でご紹介しているのは材料費のみなので、作業を外注される場合は人件費が別途かかります。

ウッドカーペット

広さ費用目安
4.5畳約1.5〜3万円
6畳約1.8〜5万円
8畳約3〜6万円

布のカーペットと同じように、木製のカーペットを敷く方法です。表面はプリント化粧板や天然の木材で、本物のフローリングに近い見た目や肌触りが叶えられます。歩いた感じもクッションフロアに比べるとフローリングに近い硬さがあるでしょう。ただし重量がかなりあるので、搬入や敷き込み作業は大変。女性一人での作業は難しいので、なるべく2人以上で作業されることをおすすめします。

クッションフロア

1mあたり約1,000〜3,000円

畳の上に塩化ビニール系のシートを敷く方法です。表面にはタイル調やフローリング調などさまざまな模様がプリントされているので、色んなデザインを手軽に叶えられます。ただしクッションフロアは薄いので、畳の上に敷くとフカフカした感じに。本物のフローリングとは歩き心地や質感が異なる点は注意が必要です。リアルな質感を求めている方には不向きですが、お子さんがいるご家庭など「クッション性があって汚れもサッと拭き取れたほうがいい」という方にはおすすめです。

敷き替えの工期

畳の上からウッドカーペットやクッションフロアを敷く作業自体は、半日〜1日くらいで完了します。ただしDIYの場合、準備に意外と手間がかかるので気をつけましょう。

まず部屋のサイズを計測して、サイズの合うウッドカーペットやクッションフロアを購入しなければなりません。ぴったりサイズだと思って購入しても、お部屋の形が若干歪んでいて入らなかったり、下の畳が見えてしまったりするケースもあるので慎重に計測しましょう。

もしウッドカーペットのサイズが合わなければ、ノコギリやカッターなどで切断する手間がかかります。クッションフロアの場合は、ハサミやカッターで簡単に切れるので問題ありません。

実際に敷く作業をする前に、お部屋の家具を別の場所に移動させる準備も必要です。なお敷く作業に関してですが、ウッドカーペットの場合は数十キロの重さがあるので必ず2人以上で作業しましょう。

敷き替えのメリット

賃貸でも手軽にできる

敷き替えのメリットは、畳をはがさずに済むところ。もし畳の和室に戻したくなっても、すぐにフローリングを撤去して回復させることができます。

DIYなら安くすむ

本格的な作業が必要な張り替えとは違い、敷き替えなら日曜大工の経験が少ない方でもDIYしやすいです。DIYなら費用は材料代しかかかりません。上から敷くクッションフロアやウッドカーペットはインターネットや店舗で購入できます。

敷き替えのデメリット

畳が傷んでしまう

敷き替えのデメリットは、下に残った畳が傷みやすい点です。畳とフローリングを重ねることで湿気がこもりやすく、カビやダニが発生する可能性もあります。もし上から敷いた床材に隙間が空いていれば、食べこぼしなども入り込んでしまうかもしれません。なかなか気軽にはがして掃除できないので、見えないところの汚れが気になる方も多いでしょう。

見た目が物足りない

ウッドカーペットやクッションフロアは本物のフローリングではありません。見た目に物足りなさを感じる方もいらっしゃるでしょう。歩き心地としても、下の畳のフカフカした感触が残るので、本物のフローリングでないことがわかってしまいます。

他の部屋との段差がつく

上から敷く床材の厚みのぶん、床が高くなってしまうというデメリットも。隣の部屋との段差が、どうしても目についてしまいます。また数ミリの段差はつまずきや転倒の原因にも。とくに小さいお子さんや高齢の方がいらっしゃるご家庭では気をつけましょう。

畳からフローリングに変える場合の注意点

畳からフローリングに張り替え・敷き替えをすると、防音や断熱などの面で注意点があります。暮らし方も少し変わってくることがあるので、頭に入れておきましょう。

下階への足音が気になりやすくなる

畳の大きなメリットとして、イグサがクッションの役割をして歩いたときの衝撃音を吸収してくれるという点があります。フローリングに張り替えると、階下への足音が気になりやすくなるかもしれません。

対策方法としては、遮音性の高いフローリング材を選ばれるとよいでしょう。またマンションによっては管理規約でフローリングの遮音等級が決められていることもあるので確認を。

足元が冷えやすくなる

畳には空気がたっぷりと含まれており、熱を伝えにくい性質があります。断熱性が高く、冬も足元が寒くなりにくいです。フローリングに変えると、少し足元が冷えて感じることがあるかもしれません。

築年数が古い家など、床下の断熱が不十分な場合は、フローリングに張り替える際に断熱材を敷き詰めたほうがよいでしょう。また場合によっては床暖房を導入すると、ポカポカと暖かくすごせますよ。

他の部屋と段差ができることがある

畳の上からフローリングを重ねると、フローリング材の厚みの分だけ床が高くなります。隣室や廊下との境目に段差ができてしまい、つまずきや転倒の原因になることも。もちろん見た目としてもあまりよくありません。

他の部屋との段差をつくらないためには、なるべく畳をはがしてフローリングに張り変えるリフォームがおすすめです。どうしても重ねて敷く場合は、木目柄がプリントされたシート状のフロア材など、なるべく薄めのフローリング材を選びましょう。段差が数ミリ程度であれば、見切り材で自然な傾斜をつくるのも有効です。

湿気や結露など気になることもある

畳自体に調湿作用があるため、畳がなくなることでお部屋に湿気がこもりやすくなる可能性もあります。余計な湿気がたまると、結露ができたり、カビやダニの原因になったりするので注意が必要です。

対策としては、畳をはがす際に床下に防湿シートなどを敷くとよいでしょう。畳の上からフローリングを敷く場合も間に湿気対策のシートを挟み込みます。

畳からフローリングにリフォームした事例

では実際に畳からフローリングへ素敵にリフォームした事例をご紹介します。お部屋の雰囲気など参考にされてくださいね。

【事例1】和室をリビングと一体化

退職後のセカンドライフを考えて、マンションの一室を全面リノベーションされた事例です。元々はリビングダイニングの横に和室がある間取りでしたが、洋室化してリビングと一体化しました。

フローリングはリビングと同じダークブラウンのウォルナットにして、空間が途切れずつながるように。ブルーグレーの壁紙も海外リゾートのようで素敵です。カラフルでもカジュアルになりすぎないように、テレビの後ろのアクセントタイルや間接照明で大人な空間を演出しています。

畳からフローリングに張り替えて洋室化するのと同時に、収納も押し入れからクローゼットに変更。クローゼットの扉は無垢材のルーバーを使い、おしゃれ度をぐんとアップさせました。

【事例2】リビング一角の和室をベッドルームに

リビングの一角にあった和室をフローリングに張り替え、寝室スペースとしてリフォームした事例です。リビングと寝室の間には壁をつくらず、カーテンレールを設置。普段はオープンに使い、就寝中や来客中だけカーテンを閉めてゆるく仕切ることができます。

リビングの一角に寝室をつくった間取りは、介護が必要な方のいるご家庭にもおすすめのスタイル。ベッド周りに広いスペースがとれるので介護者がきても動きやすく、常にリビングにいるご家族から目が届くため安心です。

フローリングはリビングと同じ素材で途切れないように。ナチュラルブラウンの床は温もり感があり、色んなインテリアとの相性がよいです。リフォーム前の和室は暗く閉塞感がありましたが、リフォーム後は明るく開放感がある寝室になりました。

【事例3】和室を子供部屋とWICに

LDKに隣接する和室を、2つの子供部屋に変更した事例です。子供部屋は約3帖ずつとコンパクトなスペースですが、高さのあるベッドを入れることで、ベッド下にたっぷりとした収納を確保できています。畳はホワイト系のフローリングに張り替えたことで、狭い空間でも明るく広く見えますね。

子供部屋の隣には、約2.5帖のウォークインクロークを設置。ご家族の洋服をまとめてしまうことができ、身支度も家事もスムーズです。その横には約1.25帖の小上がりユニットと、お仏壇の設置スペースを確保しました。小上がり収納の下は引き出しになっており、季節ものなどたっぷりと収納することができます。

リフォーム前は2LDKと部屋数が少なかったのですが、さまざまな工夫をこらすことで3LDK+WIC+小上がりに。用途をはっきりさせて各空間をつくることで、無駄なく使いやすいお部屋になっています。

まとめ

畳をフローリングに変えるには、張り替えと敷き替えの2つの方法があります。賃貸などで費用を安くしたい場合は、畳の上からクッションフロアやウッドカーペットを敷く方法を。見た目を重視する方は、リフォームでの張り替えを選ばれるとよいでしょう。どちらにしても下地の状態などを確認しておいた方がよいため、一度リフォーム業者に相談されることをおすすめします。リフォーム費用の見積もりももらえるので、検討しやすくなりますよ。

記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

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