リフォームコラム

マンションの間取りの選び方は?見方や部屋別の特徴、事例を紹介

同じくらいの専有面積のマンションでも、間取りによって住み心地は大きくかわります。家族構成やライフスタイルに合った間取りのマンションを選んだり、リフォームで間取りを住みやすく変えたりしたいですよね。
そこで今回はマンションの間取り図の見方や特徴、間取りの事例について詳しく解説していきます。

まずはお気軽に
お問い合わせください

店舗で相談
見積依頼・お問合せ

マンションの間取り図の基礎知識

普段何気なく使っている「1LDK」や「3DK」などの言葉。まずは間取りの表記にどのような意味があるのか見ていきましょう。

部屋の呼称と特徴

最初の数字:「1LDK」だと居室が1部屋、「3DK」だと居室が3部屋です。居室には原則、採光のための窓があって、換気の基準等をクリアしなければなりません。

L:リビングルーム
リビングルームとは居間や茶の間のことを表す言葉で、最近ではほとんど洋風のお部屋になっています。家族がテレビを見ながらくつろいだり、団欒したりするスペースのことです。

D:ダイニングルーム
ダイニングルームは食堂や食事室のことで、食事をとるための部屋を指します。ダイニングが単独で存在するマンションは珍しく、ダイニングキッチン(DK)やリビングダイニングキッチン(LDK)タイプがほとんどです。

K:キッチン
キッチンとは調理をする部屋、台所のことです。キッチンだけで独立した部屋になっていることもありますが、最近ではダイニングやリビングと一体化されていることが多いでしょう。

その他にも間取り図では次のような表記が見られることがあります。

表記意味
Sサービスルーム:納戸
PSパイプスペース
WCトイレ
EVエレベーター
CLクローゼット
WICウォークインクローゼット
WTCウォークスルークローゼット
DEN書斎など

見取り図の基礎と部屋タイプの違い

マンションを探しているときに情報誌やチラシで「1K」「2DK」「3LDK」などの間取り表記を見ることがあるかと思います。「3DKと3LDKってどう違うんだろう?」と疑問をもたれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

不動産広告等での「K・DK・LDK」の表示については、キッチンのある部屋の広さが何畳あるかによって使い分けがされています。
これは不動産公正取引協議会が規定した基準で、あくまでも不動産を売買したり借りたりするときに目安になるものです。建築基準法などで定められているわけではありません。

【K・DK・LDKの広さの目安】

居室の数1部屋2部屋~
K4.5畳未満6畳未満
DK4.5畳以上6畳以上
LDK8畳以上10畳以上


※1畳を1.62㎡以上とした場合

たとえば1Kであれば、1居室+4.5畳未満のコンパクトなキッチンがある間取りです。玄関を入ると廊下兼キッチンがあって、その先のドアを開けると1部屋というパターンがよく見られます。「1K」というときは必ず間にドアが必要で、キッチンと居室が同じ空間にある場合は「1R(ワンルーム)」と表されます。

同じように表に則って考えると、2DKは2居室+6畳以上10畳未満のダイニングキッチンがある家。3LDKだと3居室+10畳以上の広いリビングダイニングキッチンがある家ということになります。

ちなみに「3LDK+S」という間取りは、3居室+LDK+サービスルーム(納戸)がある間取り。一見4LDKと同じ部屋数に見えますが、1つの部屋は居室の基準を満たしていないため「S(サービスルーム)」とされているのです。そのため部屋に窓がなかったり、専用コンセントやエアコンをつけるための穴がなかったりするかもしれません。

3LDK+Sと4LDKを比べると、一部屋少なく表示されている3LDK+Sの方が安い価格で購入できることが多いです。サービスルームは日当たりが悪かったり空調設備がなかったりするかもしれませんが、入居後は書斎や寝室、物置部屋など好きなようにお使いいただけます。

理想的な間取りの考え方

家のベストな間取りは、ご家族によってさまざま。せっかく家を新築したりリフォームしたりするなら、理想の生活ができる間取りを選びましょう。

家族構成やライフスタイルに合わせる

1人暮らし

1人暮らしでは、寝る場所・食べる場所・くつろぐ場所を一箇所にまとめた1Kやワンルームなどの間取りを選ばれる方が多いです。友人を呼ぶパブリックなスペースと、プライベートな寝室を分けたいという場合は1LDKなども選択肢になります。

2人暮らし

夫婦やカップルなどの住む部屋は、2人の関係性やライフスタイルによって間取りを決めることが多いでしょう。寝る部屋とくつろぐ部屋を分けたいなら、1LDKや1DKなど。一緒にすごす時間を増やしたいならワンルームや1K。自宅に仕事場がほしい場合や、2人の生活時間帯が合わない場合は、個室が多い2LDKなどの間取りだとストレスが少ないかもしれません。

3〜5人暮らし

3人以上で暮らす場合は、家族みんなでゆったりとくつろげる広いLDKがある間取りが望ましいでしょう。家族が必要としている個室の数(寝室、子供部屋、書斎など)に合わせて、3LDKや4LDKなどを選びます。

優先したい要望を話し合ってみる

同じ家族構成でも「家族みんなでくつろげる広いリビングルームを優先したい」という場合と、「リビングはそこそこの広さでいいから、家族一人一人の個室を充実させたい」という場合とでは、最適な間取りは変わってきます。

  • どのくらいの広さのK、DK、LDKがほしいのか?
  • 自宅に仕事場や趣味の部屋として書斎は必要か?
  • 水回りスペースや家事動線はどのようにしたいのか?
  • 収納スペースはどのくらいほしいのか?

など家族みんなの要望を出して、どれを優先して叶えたいか話し合ってみましょう。

生活動線・家事動線も考慮する

部屋数だけではなく、部屋の配置もとても大切です。マンションの間取りを選ぶときには、生活動線や家事動線がスムーズにいくかも考慮しましょう。

生活動線

生活動線とは、家の中にいる人が通るルートを線にしたものです。なるべく生活動線がシンプルで、来客との動線が重ならないような間取りを選ぶと、ストレスなくすごせるでしょう。

たとえば帰宅時間の遅い家族がいるなら、寝室と浴室が離れた間取りを選ぶと、就寝中に水の音で目が覚めることが少なくなります。お客様が多い家では、玄関から客間やリビングにご案内するのに、浴室や寝室などプライベートな空間が見えないような間取りがおすすめです。

家事動線

家事動線とは、洗濯や料理、掃除などの家事をする際のルートを線にしたものです。なるべく移動距離を短くすることで、家事にかかる時間を短縮できます。

たとえばキッチンと洗面所が近くに配置されていると、調理や片付けの合間に洗濯などを同時進行するのに便利。さらにクローゼットが近くにあると、洗濯が終わったあとの衣類をスムーズにしまうことができます。

将来のライフスタイルの変化も考える

ご家族によっては、年月の経過とともに家族構成やライフスタイルが変化することもあるでしょう。長期目線で間取りを考えると、将来部屋数が足りなくなったり、逆に持て余してしまったりするのが防げますよ。

お子様の誕生

たとえば今は夫婦2人暮らしで1LDKで十分だったとしても、将来お子様が生まれる予定があれば、子供部屋が1〜2部屋あったほうがよいかもしれません。

お子様の独立

今は夫婦+お子様の4人暮らしでも、お子様は成長されると家を巣立っていくことがほとんど。あまりに部屋数が多すぎると、持て余してしまいます。今と将来の生活の両方を考えて、バランスのよい間取りを選びましょう。

リフォームで対応

ライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に変化させられる間取りを選んだり、リフォームで間取りを変えたりしながら住み続けるのも選択肢の一つ。たとえば子供部屋が必要な時期は、個室が多めの3〜4LDKの間取りに。将来子供部屋が不要になったら、リフォームで間仕切りを撤去して広い部屋にするという方法もあります。

おすすめのマンションの間取り事例

ここまで見てきた基礎知識をふまえて、おすすめのマンションの間取り事例をご紹介します。

【事例1】2人暮らし1LDK+WICのマンション

ご夫婦と猫1匹でお住まいのマンション。長年3LDKの間取りで暮らしてこられましたが、部屋数を使いきれていないとお悩みでした。

そこで3LDK→1LDK+WICにリフォーム。部屋数を減らしたことで、LDKは広々と快適に。広い空間で、猫ちゃんも思いっきり走り回ることができます。リフォーム後の居心地がよすぎて「外に出るよりも、家でずっとくつろいでいたい」と思うようになったそうです。

寝室も、猫ちゃんといっしょに休めるゆとりあるスペースに。洋室の一つは丸ごとウォークインクローゼット化して、一箇所で身支度が整う空間になっています。ウォークインクローゼットと玄関はつながっているので、帰宅後の片付けもスムーズです。キッチン・浴室・洗面が横並びになっているので、家事も円滑に進みます。

【事例2】2人暮らし2LDKのマンション

退職後のセカンドライフを楽しくすごすために、ご夫婦二人暮らしのマンションをリフォームされた事例です。自宅で開催されている書道教室のために、玄関から一番近い場所に教室用のパブリックなお部屋を配置。生徒さんがリビングを通ることなく、教室へ行けるようになりました。

リビングダイニングは隣の和室を洋室化してつなげて、広々と過ごせる空間になっています。日中はDVDを観たり、音楽を聴いたりと、新しい家での楽しい時間をのびのびとすごされているそう。今後は友人を呼んでパーティーなども楽しみたいそうです。

自宅オフィスや教室など、自宅にオフィシャルな空間を持ち込む場合は、このようなかたちで「オンオフ」の空間を分けるのがおすすめ。公私ともに充実した時間がすごせるような間取りになりますよ。

【事例3】3人暮らし2LDKのマンション

お子様の誕生を機に、広い家に住みたいということで、ご実家のマンションをリフォームされた事例です。部屋数よりも、広く使えることを重視。近くに住むご両親が遊びにきたときも、家族みんなでゆったりとすごせるような広いLDKにしました。

洋室は将来子供部屋にすることも見据えて、間仕切りを設置すれば2部屋に仕切れるつくりに。間仕切りリフォームを見越して、扉や収納も2つずつ設けています。

音楽好きなご夫婦のために、楽器を思う存分たのしめる防音ルームも設置。家族みんなが仲良くコミュニケーションをとりながら、のびのびと好きなことを楽しめる家になりました。

【事例4】4人暮らし1LDK+WCLのマンション

夫婦とお子様2名、合わせて4人暮らしのマンションの間取りです。医療介護が必要なお子様がいらっしゃるということで、和室をとりこんだ広々としたLDKをつくりました。部屋数よりも広さを重視した住まいです。

家族全員がLDKに集まり、同じ空間でゆったりとくつろぐことができます。かなりの広さがあるため、大きな医療機器を置いたり、ヘルパーさんや訪問看護師さんがいらしたときにも、狭さを感じずにすごすことが可能です。寝室をカーテンで仕切れば、ゆっくりとお休みいただくこともできます。

車椅子を使われるので、水回りまでバリアフリーに。洗面室なども広くとって、動きやすくしています。部屋数が少ない間取りは収納が心配ですが、こちらには大きなウォークインクローゼットやシューズクロークを設置。これからお子様が成長されて持ち物が増えても安心です。

1LDKのうち1つの居室は、もうひとりのお子様の個室に。今後はお友達を呼んで遊ぶのを楽しみにされているそうです。

【事例5】5人暮らし2LDK+S+WCLのマンション

お子様が3人いらっしゃる、5人家族のマンションリフォームの事例です。お子様の進学、巣立ったあとのご夫婦の生活など、将来の家族の変化にも対応できる間取りを希望されました。

手狭に感じていたリビングは、和室と一体化して家族で広々すごせるLDKに。キッチンは独立型で閉鎖的だったので、リビングですごす家族の様子が見えるセミオープンなペニンシュラに変更しています。

2つの個室の間は壁で仕切らず、引き戸を設置することで、ライフステージに合わせて間取りを変化させられる家に。個室が必要なときには仕切って使い、お子様が独立されたら広々とした夫婦の寝室としても使うことができます。もちろん2部屋を区切って、夫婦それぞれの個室としたり、お子様が帰省されたときの客間としても使えますね。

LDKの一角には、部屋干しやテレワークなどに使える多目的スペースを。完全に壁をつくるのではなく、テレビボードでゆるく区切っています。部屋数が足りないときには、勉強部屋やベッドスペースなどに使われるのもよいかもしれません。

場所別の選び方のポイント

LDKや居室だけでなく、マンション選びをされる場合は玄関やバルコニー、共用廊下などもしっかり見ておきましょう。

玄関

玄関のチェックポイントとしては、広さや収納スペースなどを見ておくとよいでしょう。

広さ

一般的なマンションの玄関の広さは2畳くらいが多く、その中に土間・ホール・下駄箱が含まれます。1〜4人程度の家族ならこれで十分というケースもあれば、お子様といっしょに靴を脱ぎ履きするのでもう少し広いほうがよいと思われるケースもあるでしょう。

収納

いわゆる「下駄箱」だけで足りない場合は、シューズクロークのあるマンションを選ぶか、リフォームで設置するのもおすすめ。玄関に1畳プラスすれば傘なども入れられるシューズクロークに、2畳ならベビーカー等も入るウォークインタイプのシューズクロークも選択肢に入ってくるでしょう。

間口(幅)

玄関の間口は最低でも1.35mほどは欲しいといわれています。狭すぎると引っ越しのときに大型の家具が入らないなどのトラブルにもなりやすいので、必ず確認しておきましょう。

プライバシー

玄関ドアを開けたときにリビングなどが丸見えになってしまうと、防犯上気になるということも。マンションを選ぶときには、玄関先から覗いたときに、室内のどこが見えるかも確認しておかれることをおすすめします。

リビングや居室の窓がどちらの方角に向いているかによって、日当たりや快適性が変わってきます。東西南北それぞれの窓には、次のような特徴があります。

  • 南:朝〜夕方によく日が当たり明るい。日中、在宅していることが多い方におすすめ。
  • 東:朝方の日当たりがよく、冬場の午後は暗め。朝は日差しとともにすっきりと起きたい方に。
  • 西:朝日は差し込まず、夕方に日当たりがよくなる。夜型生活の方におすすめ。
  • 北:日はあまり当たらない。本や衣類などが日焼けしにくく、暑くなりにくいのがメリット。

バルコニー

マンションのバルコニーは共用部分ですが、居住者が使える専用使用権があたえられています。災害時の避難ルートを妨げないような使い方であれば、洗濯物を干したり、椅子やテーブルを置いてくつろいだり、ガーデニングやお子様の遊び場などに使えることもあるでしょう。

またバルコニーとして外に数メートルのスペースがあることで、お部屋の中が広く見えるというメリットも。外から部屋までの距離が長くなるので、外から室内が見えにくくもなります。

マンションのバルコニーの方角は資産価値にも影響するといわれており、南東西北の順で価値が高い傾向にあります。

共用廊下

マンションの共用廊下は「外廊下」「内廊下」の2タイプがあります。それぞれ特徴があるので、間取りと合わせて確認しておきましょう。

外廊下

共用廊下が屋外に露出したタイプ。一般的なマンションでは外廊下が多く、壁がない分メンテナンスのコストも手頃です。常に換気がよく、玄関を開けると風が通りやすいというメリットもあります。デメリットとしては雨風が入ってきやすいことや、外から玄関の出入りが見えてしまう点、共用廊下を通して暑さや寒さの影響を受けやすい点などが挙げられます。

内廊下

建物内に共用廊下が内包されたタイプ。ホテルの廊下のようなイメージで、どちらかというとハイグレードなマンションでよく見られます。外廊下よりも快適な温度や湿度が保たれやすく、外から玄関の出入りが見えないのでプライバシーを重視したい方にもおすすめです。デメリットとしてはマンション全体の修繕コストや光熱費がかさむ点、火災発生時の煙がこもりやすい点、風通しがあまりよくない点などがあります。

まとめ

マンションの間取りは住み心地に直結してくるので、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りを選ぶことが大切です。しかし年月を重ねると、家族の人数が増減したり、生活スタイルが変わったりするもの。そんなときには間取り変更を含めたリフォームをすることで、同じマンションのお部屋でも使い勝手が大幅にアップしますよ。

「子供部屋をつくりたい」「在宅ワークに集中できる書斎がほしい」「子供が巣立ったあと夫婦二人の生活を楽しみたい」など、生活の変化に合わせた間取り変更を検討されている方は、ぜひスペースアップにご相談ください。ご予算や要望をていねいにヒアリングして、ご家族にぴったりの間取りをご提案させていただきます。

記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。