リフォームコラム

ブルックリンスタイルとは?部屋作りのポイントやおしゃれな実例5選!

近年、おしゃれで個性的なインテリアとして人気の「ブルックリンスタイル」。カフェや雑貨屋さんなどでも、見かける機会が増えましたね。
しかし自分のお部屋をブルックリンスタイルに近づけるには、何からはじめればいいのかわからないという人も多いはず。

今回は、ブルックリンスタイルのお部屋づくりについて説明します。ポイントとなる要素やアイテムを実例も交えながら紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ブルックリンスタイルとは?

ブルックリンスタイルは、ニューヨークにある5つの区のひとつ「ブルックリン」で生まれたスタイルのこと。
同じニューヨークにあるマンハッタンが高級住宅街である一方、ブルックリンは倉庫や工場が多く並ぶ工業地帯でした。
1990年代、家賃の安さと大きな建物に魅力を感じた多くのアーティストや若者たちが、ブルックリンへ移住。使われなくなった古い倉庫や工場を、自分たちの好みの空間へと、どんどんリノベーションしていきます。
こうした取り組みの中で、レンガやコンクリートむき出しの壁などが特徴的な「ブルックリンスタイル」が生まれたのです。

現在ではアートショップやおしゃれなカフェなどが立ち並び、ニューヨークの中でも人気の観光地となったブルックリン。
どんどん新しいものが生まれる中でも、「古いものを生かして楽しむ」という精神は今もなおしっかりと受け継がれています。

インダストリアルスタイルとの違いは?

ブルックリンスタイルとよく比較されるのが、「インダストリアルスタイル」。
インダストリアルとは「工業的」という意味で、ブルックリンスタイルよりもより無骨で無機質な要素が強くなります。

一方ブルックリンスタイルは、インダストリアルなテイストに加えて、木材や観葉植物などの自然要素を含むのが特徴。より温かみが感じられるテイストともいえるでしょう。

ブルックリンスタイルのお部屋作りのためのポイント【基本編】

ブルックリンスタイルを作り上げるために、まずはベースとなるお部屋全体の方向性を考えましょう。ブルックリンスタイルに欠かせない要素を、しっかりと押さえるのがポイントです。

倉庫のような開放感のある間取りにする

ブルックリンスタイルのお部屋づくりで重要なポイントは、倉庫のような「開放感のある間取り」。
仕切りをできるだけ減らして、お部屋全体に光が行き届くように工夫してみましょう。開放感のある空間を作るためには、次のようなアイデアがあります。

  • 天井を高くする
  • 吹き抜けを作る
  • LDKを区切らない
  • リビング階段にする

お部屋全体を見渡したとき、視界がぐっと広がるような間取りにするのがポイント。壁や間仕切りをなるべく減らしたり、窓を多く広くとったりすると、開放感のある空間になりますよ。

躯体現しでダクトや配線を見せるのもおすすめ

「躯体(くたい)現し」とは、ダクトや配線・天井などをむき出しにしたり、あえて塗装せずに仕上げたりすること。
躯体現しに仕上げると、ブルックリンスタイルの原点である「倉庫や工場をリノベーションしたような空間」が生まれます。
建物そのものの構造が感じられるくらい、ラフに仕上げるのがポイント。ブルックリンスタイルに一気に近づけられるでしょう。
また、コンクリート打ちっぱなしの天井や壁も、独特の雰囲気を演出してくれますよ。

ダークなカラーを中心にまとめる

ダークカラーを中心にまとめることが多いブルックリンスタイル。落ち着いた色で仕上げると、クールで無機質な雰囲気を演出できます。
おすすめの色別に、仕上がりの雰囲気を想像してみましょう。

  • ブラック:よりシックな雰囲気に
  • グレー:上品でスタイリッシュな印象に
  • ブラウン:無機質でありながらも、温かみをプラス

また、「壁は白がいい」などの希望があれば、明度が低いホワイトを選んでシックにまとめるのがおすすめ。一方、ピンクや黄色などの明度が高い色や鮮やかな色は避けた方が、ブルックリンスタイルのお部屋に近づけやすいでしょう。

レンガ・タイルなどの素材を取り入れる

レンガづくりの古いアパートや倉庫が多いブルックリンの街並み。お部屋の中にもレンガを取り入れるのが、ブルックリンスタイルの特徴ともいえます。
ここでポイントなのが、きれいに整ったレンガではなく、角が欠けていて色味もふぞろいな「アンティーク調」のレンガをあえて選ぶこと。ブルックリンスタイル独特の雰囲気をより再現できるでしょう。
実際には本物のレンガではなく、「レンガ風」のタイルを選ばれるのが一般的。また、タイルを張るのが難しい場合には、レンガ調の壁紙を使うのもおすすめです。

木材はヴィンテージ感のあるものを選ぶ

自然素材を取り入れるのがブルックリンスタイルの特徴の一つですが、選ぶ木材によってお部屋の雰囲気はガラリと変わります。
そこでぜひ取り入れたいのが、「ヴィンテージ感」のある木材。表面の仕上がりや色が整いすぎているものより、ふぞろいで経年劣化しているような素材がおすすめです。

  • 長い歳月を感じるような傷があるもの
  • 木目の濃淡がはっきりしているもの
  • 深みのある色合いもの
  • エイジング加工されているもの

また、「ヘリンボーン張り」や「パーケット張り」といったランダムな仕上がりの木材は、ブルックリンスタイルとの相性抜群。
ヴィンテージ感のある木材を選んで、お部屋の雰囲気を理想に近づけましょう。

金属はマットな質感のものを選ぶ

ブルックリンスタイルのお部屋には、光沢のある金属よりも、マットな質感の金属がよく合います。
窓枠やドアなどの建具には、重量感のあるスチール素材を取り入れるとよいでしょう。色はブラックがおすすめ。
またブラックアイアンは、木材や観葉植物などの自然素材ともよく調和します。マットな質感の金属を選んで、細部までブルックリンスタイルに仕上げましょう。

ブルックリンスタイルのお部屋作りのためのポイント【家具・小物編】

お部屋全体のイメージを固めたあとは、ブルックリンスタイルにぴったりな家具や小物を取り入れましょう。こだわり抜いた家具や小物は、お部屋の雰囲気を演出する上で大切なポイントです。

自然素材と無機質な素材を組み合わせる

ブルックリンスタイルは、「自然素材」と「無機質な素材」を組み合わせるのが重要なポイント。お部屋に取り入れる家具や小物も、自然素材×インダストリアル(工業的)を意識して選んでみましょう。
たとえば、ブラックアイアンと天然木のチェストや、ステンレス製のキッチンに木材のカップボードなどの組み合わせがおすすめです。

新品より味のあるヴィンテージ風の質感がおすすめ

「古いものを生かして楽しむ」のが、ブルックリンスタイルの精神。新品のピカピカな家具・小物よりも、味のあるヴィンテージ(ヴィンテージ風)のものがおすすめです。
ヴィンテージ感がよく現れる素材には、「レザー」や「木材」などがあります。
レザーソファはブルックリンスタイルの定番アイテム。使えば使うほど味が出て、経年劣化を存分に楽しめますよ。また、あえて凹みや傷がある家具を選ぶと、お部屋の雰囲気に深みが増すでしょう。

照明器具は工業風の無骨なデザインを選ぶ

工業風の無骨なデザインの照明器具は、ブルックリンスタイルに欠かせないアイテムのひとつ。

  • アイアン素材を使った天井照明
  • スチール製の間接照明
  • 裸電球など

無骨なデザインの照明器具からあふれる温かい光は、お部屋の雰囲気をよりおしゃれに演出してくれるでしょう。

観葉植物をインテリアのアクセントにする

ブラックやブラウンなどのダークカラーでまとめるブルックリンスタイルは、どうしてもお部屋が暗くなりがち。そこで観葉植物を取り入れて、明るさと温かみをプラスしましょう。
きれいに並べるよりも、大小さまざまな植物をざっくりと並べるのがポイント。観葉植物を効果的に取り入れて、インテリアのアクセントにしましょう。
「植物のお世話は苦手・・・」という方には、フェイクグリーンもおすすめです。

ブルックリンスタイルのお部屋にする方法

ブルックリンスタイルのお部屋をつくるには、「リノベーション」と「DIY」の2つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、ご自身に合った方法を選びましょう。

リノベーション

リノベーションは、間取り・内装などを一から作り直せる方法。既存の住まいにとらわれることなく、理想のブルックリンスタイルに近づけられます。

メリット

既存の内装をすべて解体してフルリノベーションをすると、ブルックリンスタイルの特徴ともいえる広い空間に作り替えられます。天井も解体して、ダクトや配管をむき出しにする躯体現しにすると、より無骨で無機質な雰囲気に。
壁一面だけクロスを張り替えたり、建具を塗り替えたりする部分的なリノベーションでも、ブルックリンスタイルに近づけられるでしょう。

デメリット

リノベーションのデメリットは、多くの費用がかかること。工事が広範囲なほど費用はふくらみます。
リフォームを依頼する業者のリサーチや打ち合わせなど、手間と時間がかかる点も頭に入れておかなければなりません。
また、既存の住まいの天井が低い場合は、ダークカラーやレンガ調の壁にリフォームすると圧迫感が感じられる場合も。理想の仕上がりになるよう、しっかりと業者と打ち合わせしましょう。

DIYする

業者に依頼せず、自分で家具を作ったり壁紙を張り替えたりする「DIY」。費用を抑えながら、自分好みのお部屋づくりができる方法です。

メリット

DIYの最大のメリットは、リノベーションに比べて費用が少なくすむこと。レンガ調やコンクリート打ちっぱなし風の壁紙に張り替えたり、古い木材でチェストを作ったりすれば、低コストでブルックリンスタイルを再現できます。

デメリット

DIYはリノベーションと比べると、どうしても再現度が落ちてしまうのがデメリット。
大がかりな間取り変更は難しいので、ブルックリンスタイル特有の開放感のある空間は再現できない場合も。
また素人では、天井を壊して躯体現しに仕上げたり、電気工事をして配線の位置を変更したりはできません。あくまでも既存の住まいの中で、ブルックリンスタイルの要素をプラスしていくことになります。

ブルックリンスタイルにリノベーションする場合の費用相場は?

実際に業者に依頼してブルックリンスタイルにリノベーションすると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。お部屋の一部をリフォームする場合と、フルリノベーションする場合に分けて、費用の相場を説明します。

一部をリノベーションする場合の費用

住まいの一部をリノベーションする方法と、その費用相場をみてみましょう。

床を無垢材フローリングに張り替える

既存の床材をはがして、自然素材である無垢材フローリングに張り替える費用は、6畳のお部屋で約15万円〜が相場。
「ヘリンボーン張り」や「パーケット張り」のような特殊な張り方は、対応できる業者が限られているので、その分費用も高くなるでしょう。
また既存の床材が畳だったり、下地が傷んでいたりすると、さらに費用がプラスされることも。

壁にレンガタイルを張る

壁の一部にレンガタイルを張る場合、1㎡あたり1〜2.5万円程度かかります。使うタイルの種類やグレードによっても費用はさまざま。
また、レンガタイルを張る前の既存壁材を廃棄する場合、業者に頼むと廃棄費用が追加されるので注意しましょう。

レンガ模様の壁紙・クロスに張り替える

費用を抑えながらブルックリンスタイルの雰囲気を楽しみたい場合は、レンガ模様の壁紙やクロスに張り替えるのがおすすめ。
6畳ほどのお部屋の壁紙4面張り替えで4万円〜が相場です。選ぶ壁紙・クロスのグレードや機能性によっても費用は変わります。

ドアを交換する

お部屋のドアを交換する費用相場は、およそ10〜30万円。どのような素材のドアを選ぶかによって、費用が大きく変わってきます。

室内窓を設置する

間取りを一部解体して室内窓を設置する費用は、小窓くらいの大きさで10万円〜が相場。
室内窓の設置にあたって、必要なクロスの張り替え費用は別途かかります。
また、間取りによっては室内窓を設置できないケースも。リフォーム業者へ相談してみましょう。

フルリノベーションする場合の費用

ブルックリンスタイルの住まいにフルリノベーションする場合、1㎡あたり8〜22万円が目安。一般的なファミリー向け住宅を65㎡と想定すると、フルリノベーション費用は約520〜1,430万円かかる計算になります。
フルリノベーションは部分的なリフォームやDIYと比べて高額。しかし既存の住まいを一新できるので、理想のブルックリンスタイルのお部屋が完成するでしょう。

ブルックリンスタイルのおしゃれなお部屋実例5選

スペースアップが手がけた「ブルックリンスタイルのおしゃれなお部屋」を5つ紹介します。ぜひ、お部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

【事例1】こだわり家具が映えるブルックリンスタイルのリビング

■建築タイプ:マンション
■築年数:21年

独特な魅力を放つヴィンテージ家具が映える、ブルックリンスタイルのリビングダイニング。間取りを変更して手に入れた開放的な空間を、シックでクールな色合いでまとめました。
レンガタイルは、部分的に取り入れることでお部屋の圧迫感を軽減。自然素材と無機質な要素を組み合わせたテイストは、非日常的でありながらも、ゆっくりくつろげる空間に仕上がりました。

【事例2】見せ梁とタイルが素敵なブルックリンスタイルキッチン

■建築タイプ:戸建
■費用:94万円
■築年数:20年

高い天井に室内ガラスの間仕切りを採用した、開放感のあるリビングダイニング。
建具や家具は、シックな色味の木材とブラックアイアンを組み合わせたものを。アンティーク調のレンガや観葉植物もうまく取り入れ、ブルックリンスタイルのカフェキッチンが完成しました。
コンクリート打ちっぱなし風の床と、こだわりのファブリックをお部屋のアクセントにすれば、無機質と温かみの調和もばっちり。おしゃれでありながらも、ゆったりとくつろげる空間に仕上がりました。

【事例3】躯体現しがかっこいいヴィンテージなLDK

■建築タイプ:マンション
■費用:300〜500万円
■築年数:40年

もともとあった3部屋の区切りを取り払い、ゆったり開放感のある空間へ。むき出しの天井・コンクリート打ちっぱなしの壁・アンティーク調のレンガと、「かっこいい」を追求してヴィンテージなLDKを作り上げました。
床や壁などの素材を吟味することで、コストを抑えながらもブルックリンスタイルへのこだわりを詰め込んでいます。ブルックリンスタイルに黄色やグリーンのような鮮やかなカラーの小物を取り入れているのもポイントです。

まとめ

おしゃれで個性的なインテリアとして注目を集めている「ブルックリンスタイル」。広々とした開放感のある空間、インダストリアルな要素、そして木材や観葉植物などの自然素材を取り入れることが、お部屋づくりのポイントです。ダークカラーで統一したり、アンティークの家具を取り入れたりすると、より一層味わい深いシックな空間に仕上がります。ブルックリンスタイルのリフォーム・リノベーションに興味がある方は、ぜひスペースアップにご相談ください。

記事の監修者

リフォームプランナー

鈴木淑子

二級建築士 / インテリアコーディネーター

お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。

お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。

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