リフォームコラム

リノベーションとは?リフォームとの違いや施工事例の費用相場を紹介!

近年の住宅業界のトレンドとして、中古住宅のリノベーションがとても注目されています。今回はリノベーションとリフォームの違いやメリット・デメリット、リノベーションの進め方など詳しく解説します。実際のリノベーション事例もご紹介するので、費用や工事内容など参考にされてください。

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リノベーションとは

リノベーションとは英語でrenovation(更新・刷新)という意味です。マンションや戸建住宅に比較的規模の大きな工事をほどこし、間取りやデザインなどを刷新します。

リノベーションとリフォームの違いは?

リノベーションとリフォームの違いは以下のとおりです。

リノベーション:建物の性能や価値を向上させる工事
リフォーム:古くなった建物を元に戻す修繕工事

リフォームは汚れた壁紙をキレイに張り替えたり、古いキッチンを新しいものに交換したりと、「マイナス→ゼロ」に戻すような工事を指します。それに対してリノベーションは新築当時よりも向上させるような「プラスアルファ」の工事をするイメージです。

リノベーションのメリット・デメリット

リノベーションで失敗や後悔することのないよう、メリットとデメリットの双方を抑えておきましょう。

リノベーションのメリット

自由な住まいをつくれる

日本の建売住宅やマンションは、間取りも内装も無難で似たり寄ったり。リノベーションならご自身の好きなデザインや、ライフスタイルに合わせた間取りなどを自由に叶えられます。

物件の選択肢が広がる

希望エリア内で、自分たちの理想の新築マンションや中古住宅が見つかることは稀です。リノベーションを前提にすると、希望エリア・立地条件・広ささえ希望を満たしていれば、あとは自由につくり変えればOK。物件探しの選択肢がぐんと広がります。

新築よりも低コスト

新築住宅を購入するよりも、中古住宅+リノベーションのほうが費用が2~3割ほど抑えられることが多いです。

資産価値が落ちにくい

新築の物件を購入すると、最初の15~20年で資産価値は一気に下落します。築20年以上の物件を購入すれば、あとは資産価値の下落がゆるやかです。

リノベーションのデメリット

入居までに時間がかかる

リノベーションは単に現状回復するのみのリフォームに比べて、打ち合わせや設計に手間や時間がかかります。賃貸の更新時期やお子さんの入園入学など、引き渡しの希望時期がある場合は、早めにスケジュールをすり合わせましょう。

できない工事もある

自由に住まいをつくれるリノベーションですが、構造上、取り除けない柱があるなど「できない工事」もあります。マンションの場合は、管理規約によって制限がかかることもあるので、前もって希望の工事が叶えられるか確認しておきましょう。

解体後に想定外の補修が必要になることも

中古物件を購入するとき、壁の中や床下などを見ることはできません。ですからいざ解体してみると、給排水管がボロボロだったり、土台が腐っていたりするケースもあります。リノベーションの経験が豊富な業者であれば、外見から分からない部分の傷みもある程度予測できるので、購入前に物件の状態を見てもらうことをおすすめします。

リノベーションの流れ・進め方

➀リノベーション業者を探す(約1週間~1ヶ月)
リノベーションは物件購入費用+リノベーション費用のトータルで資金計画をしなければなりません。物件を探す前に、リノベーション業者といっしょに資金計画を立てましょう。

②中古物件を探す(約1~3週間)
希望の住まいを叶えるためにどんな物件を探すべきかも、リノベーション業者に相談。予算や立地条件、広さなどをもとに、中古物件を探します。物件選びと並行して、住宅ローンやリフォームローンの選定も進めておきます。

③物件の売買契約を結ぶ(約1ヶ月)
気に入った中古物件が見つかれば、購入申し込みを。売主さんと条件の合意ができれば、売買契約へと進みます。

④リノベーションの打ち合わせ(約1~2ヶ月)
ヒアリングや現場調査をもとに、間取りや内装、設備などのプランを提案。予算内におさまるようバランスを調整して、見積もりに納得できれば工事請負契約を結びます。

⑤リノベーション工事・引き渡し(約1.5~3ヶ月)
プランをもとに工事を進めます。現場の状況をみて一部プラン変更したり、細かい色などを決めて行ったりする場合もあります。工事が完了して、各種検査を受けたのち、引き渡しです。

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リノベーションにかかる費用を施工事例別に紹介

リノベーションにかかる費用は、コンパクトなマンションなら300~450万円、ファミリー向けマンションなら700~1,000万円、戸建住宅なら1,500~2,500万円くらいが相場です。しかしこれはあくまでも相場で、家の広さや工事内容によっても費用は大きく変わってきます。

ここからはリノベーションの施工事例をいくつかご紹介しますので、費用や工事内容など参考にされてください。

フルスケルトンで全てをリノベーション

■築年数:21年
■施工面積:62㎡
■リノベーション費用:744万7千円
■工事期間:2ヶ月

こちらは築20年のマンションのリノベーション事例です。トイレの排水管だけ残して解体し、細かく分かれていた部屋を広いリビングダイニングに変更。変形の間取りにあわせて壁を斜めにつくり、広がりをだしたのもポイントです。内装デザインは「ダークブルックリン」がテーマ。色は黒やダークブラウン、素材はヴィンテージなレンガやクールな金属などを使って、大人な空間をつくりました。

マンションでのリノベーション

■築年数:18年
■施工面積:64㎡
■リノベーション費用:730万円
■工事期間:1.5ヶ月

マンションの最上階を購入して、リゾートホテル風にリノベーションした事例です。キッチンの棚やカウンターなど部分的に既存のものを活用しながら、壁や床は解体して新しくしました。ベッドスペースはLDKの横に一段上がった「小上がり」でつくっています。寝室のワークスペースなどもオリジナルで造作しました。

子育てのためののリノベーション

■築年数:43年
■リノベーション費用:1,100万円
■工事期間:3ヶ月

お子さんの誕生を機に、ご実家である築43年のマンションを受け継ぎ、家族が楽しく安全に生活できるようリノベーションした事例です。部屋はつなげて、家族でゆったりすごせるよう広いリビングに。お子さんの成長にあわせて子供部屋をつくれるよう、広い洋室には2箇所の扉をつけて区切れるつくりにしました。遮音性の高い壁・天井・床を使った防音室をつくったので、マンションでも趣味のピアノやトランペットが気兼ねなく演奏できます。

バリアフリーのリノベーション

■築年数:45年
■リノベーション費用:472万円
■工事期間:2ヶ月

築45年のこちらのマンションは、入口が狭かったり小さな段差があったりと、車いすの必要な息子さんには不便なつくり。また息子さんのすごす寝室がリビングと隔たれており、狭い空間に医療機器やヘルパーさんや訪問看護師さんと密集して動きにくいのもお悩みでした。そこでリノベーションで邪魔な壁や柱は取り払い、リビングと一体化。リビングやキッチンからも安心して息子さんのようすを見守れるようになりました。お風呂や洗面室も安全で便利に使えるよう、配置を変更しています。

二世帯同居のリノベーション

■築年数:23年
■リノベーション費用:1,305万円
■工事期間:3ヶ月

奥様のご実家である戸建住宅で二世帯同居するためにリノベーションされた事例です。既存の間取りは、2階に洗面・浴室・トイレ・キッチンと水回りが集まっていました。浴室は3階へ移動し、3階にもトイレを新設。夜遅くまでお仕事のあるご主人が、寝る前の時間は寝室やお風呂のある3階でくつろげるように。また朝は他の家族が2階の洗面・WICで身支度することで、起床時間がずれていても寝室でゆっくり眠れるようになりました。二世帯の生活に合わせた間取りで、お互いストレスフリーかつ家事動線もスムーズです。

家事動線改善のリノベーション

■築年数:23年
■施工面積:75㎡
■リノベーション費用:1,000万円
■工事期間:3ヶ月

築年数が経っている物件では、家事動線が今の生活に合わないというお悩みもよく聞かれます。こちらのマンションは「独立型キッチンでリビングの家族のようすが見えない」「洗濯機や棚の向きが家事の動きと合っていない」などのお悩みがありました。リノベーションではキッチンをペニンシュラ型にして、リビングダイニングが見渡せるように。キッチン横に洗面室をもってきて、家事を直線の動線でスムーズに行える配置にしました。水回り設備も新しくなって、お掃除も楽々です。

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リノベーションで活用できる減税・補助金・助成金は?

リノベーションでも住宅ローン減税やすまい給付金などの対象となる場合があります。中古住宅の購入費用や工事費用を父母・祖父母などから支援してもらう場合、贈与税の非課税措置の活用も検討されるとよいでしょう。また工事の内容によっては、以下のような補助金が使えることもあります。

バリアフリー化

要支援や要介護認定されている方は、手すり設置や段差解消などに介護保険が活用できます。また自治体によっては、独自の補助金を支給しているケースも。

省エネ化

窓や外壁の断熱化、太陽光発電システムやエコキュートの設置など、省エネに関する工事も、ZEH支援事業や地域型グリーン化事業など補助金制度が豊富です。

耐震診断、耐震工事

特に1981年5月までにつくられた旧耐震基準の築古物件では、耐震関連の補助金も要チェックです。

リノベーションを依頼する店舗の選び方のコツ

まずはリノベーションの施工事例が豊富な会社を選ばれることをおすすめします。物件選びや工事内容について適切なアドバイスをもらえますし、補助金や助成金の申請にも慣れているので安心です。

リノベーションと一口にいっても、各社得意分野はさまざま。デザインや間取りなど、ご自身の目的や好みとマッチしているか見極めるようにしましょう。ホームページの施工事例やパンフレット等で確認できます。

そして気になる会社があれば、相談会やイベントなど積極的に参加してみてください。ていねいな対応をしてくれるか、アドバイスの内容に納得できるか……など実際に話をしてみると発見がたくさんありますよ。

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まとめ

原状回復的なリフォームとは違って、自分のライフスタイルを充実させる間取りや、こだわりのインテリアが叶うリノベーション。新築を購入するよりも安く、物件の選択肢も豊富になります。「自分らしい住まい」を求める方にはおすすめです。

注意点は、自由に設計できる分、どこの業者に頼むかによって住まいの仕上がりが全く変わってくること。ぜひあなたの理想を叶えられるリフォーム・リノベーション業者を見つけて、満足度の高い住まいを実現されてくださいね。

記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

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